外伝4弾は5編構成。わざわざ張り切って読むまではない内容。久々なので★いっこおまけ。<br />目玉はスザナジュリア初登場なのですがほぼ次男の回想シーンみたいなもの。こんな人だったのか、というのは判明。次男、オチてしまいましたか。彼のユーリを見る目は複雑だろうなあとしみじみ。<br />一番長い「王奥」では恐ろしいことにベタという括りで受け入れていた作者のびみょうなノリになれてきてしまいました。<br />いい加…いやそろそろ本編が読みたいところ。忘れてしまいそうですがそもそも「水の底」自体途中ですから。
5つの短編が入っているが、読むに耐えるのは最初の1作だけ。あとは1〜2巻の頃のはじけっぷりもなく、最近の、話の展開の意外さや文章のなめらかさもない。キャラクターの魅力だけで続きを読ませる作家ではなく、馬鹿馬鹿しさに隠されたきちんとしたストーリーと文章のリズムのよさを持っていると思っていただけに、少し残念。昔書いたものもあるという話だが、もし現在加筆したならば、だいぶ違った形になったのではないだろうか。まぁ、加筆している時間があったならば本編書いてくださいという思いと、テマリさんの挿絵がかわいいので星は2つ。