TV版、映画版ともにリアルタイムでは、まったく興味なく、
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<br />数年後にまとめてDVDで観たら「面白い!」と思った。
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<br />単なるロボットアニメかと思っていた無知なワタシを
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<br />ノックダウンした、前半の斬新なストーリーと
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<br />ちょっとついていけなくなった後半の掘り下げ方。
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<br />映画版の最終話は、うーーーむ。どう理解すればいいのか。
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<br />…と思っていたら、コミック版が出てきた。
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<br />アニメであれだけ話題になっていまさらコミックなんて。
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<br />…と思っていたら大間違いでした。
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<br />TV版ではホントに優柔不断なダメ男のシンジがコミック版では
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<br />ちゃんと骨肉しっかり付いている。…という感じ。
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<br />レイちゃんも、人間味がある、コミック版の方が好き。
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<br />なんといっても、アニメにひけをとらない画力に圧倒されます。
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<br />ストーリーがわかっているのにこんなに面白いなんて脱帽。
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<br />また違うラストが用意されているのでしょうか。
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<br />期待。
僕がこの8巻で注目したいのは、アニメ版ではっきり描かれなかった加持の最期のシーンをはっきりと描いているところです。
<br />アニメ版では銃声音とともに画面がブラックアウトして終わりと、ニュアンス的な表現にとどまり、彼がほんとに死んだかどうかはっきりしない感じがありました。
<br />ところがこちらでは撃たれた後の、彼が倒れて血を流しながら死んでゆくさまをはっきりと描いています。
<br />つまり、アニメ版ではっきりさせてなかったシーンを貞本さんははっきりと焦点を当てて描くことでアニメ以上に解釈のしやすい内容に仕上げているのです。こうした姿勢は、レイの心理描写を丁寧に描いているところなどにも現れています。
<br />このようにして、コミック版とアニメ版との差別化を図り、エヴァンゲリオンという作品をより取っ付きやすい作品に仕上げてあるところは非常に評価できる所だと思います。
<br />現に、この後の9巻、10巻がアニメ版と細かい点で大きく展開を変えており(9巻でもうカヲルが登場するし)、アニメ版や劇場版と違ったラストを予感させる流れへとなっています。
<br />これから貞本エヴァの展開がどうなるかが非常に楽しみです。
エヴァ体内へとり込まれたシンジのサルベージ計画が始まった。<br>しかし、そのサルベージも失敗に終わる。<br>号泣するミサト。<br>そんな中シンジはかすかに残る意識の中で実母に出会う。<p>そして自分の役目を全てを終えた加持は―――。