脳科学についての本は読んだことがなかったのですが
<br />この本は一般の人向けの講演をもとにしているので
<br />とても読みやすかったです。(時間があれば1日で読めます)
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<br />数字と色を同時に感じ取る能力があることや
<br />(映画において、数字とかを見てパズルを解くように謎解きをする主人公を連想しました。最近ではダ・ヴィンチ・コード他)
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<br />芸術は普遍であるのではないか
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<br />というような様々なことが書かれていて面白かった。
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<br />ちなみに、大学の心理学の授業でこの本の内容が取り上げられていました。
<br />大学の授業を受けている気分になるかも?
これまで様々な脳科学者・神経科学者・心理学者・哲学者の書籍を読みましたが、これほど素晴らしい脳科学の本はありませんでした。
<br />(勿論これらの著者等は素晴らしい知見を与えてくれましたが)
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<br />1.わかり易い
<br />2.視点が豊富
<br />3.臨床結果を踏まえている
<br />4.進化過程を踏まえている
<br />5.表現がウィットに富んでいる
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<br />前作「脳のなかの幽霊」も読みましたが、こちらの方が講義向けという事でより簡潔にまとまっています。
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<br />これから脳について学習しようと考えておられる方には、最適な1冊です。
でました待望のラマチャンドランの翻訳続編!というわけで「脳の中の幽霊」を読んだならば本書は必読です。<br>ラマ氏は前翻訳書同様、さまざまな神経障害の症例をもとに、対比的に心の実相を浮き彫りにしてくれます。コタール症、カプグラ症、盲視(これらがどんなものかは本書を読むこと)などなど、奇妙で不可解で不気味ですらある障害が、かえって正常な心の働きのなんたるかを浮き彫りにするわけです。<br>このラマ氏はとんでもないことをさらっと言う人のようで、たとえば無神論の右脳と有神論の左脳を持つ患者が紹介されているのですが(どのようにしてそれがわかるかといことは、本書を読むこと)、氏はこの患者について、あっけらかんと、この人が死んだならその魂はどうなるのか、左脳は天国へ行き、右脳は地獄におちるのかなどととんでもない疑問を提起したりします。<br>本書にはこの他にも興味深い症例やラマ氏の独創的でとても面白い考察がふんだんにちりばめられています。元々は一般向け講演の題目だということもあり、大変わかりやすいものとなっています。彼のユーモアあふれる軽口も前著同様で、思わず笑い出してしまうこともあるでしょう。<br>いやほんと面白い本です。