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| 金田一です。
(
石坂 浩二
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テレビで見ている石坂浩二のイメージが変わった。あのニコニコ笑顔の司会ぶりも、もしかしたらこの人の役作りかもしれないと思わせるほどの役者魂を感じた。この本を読むと、役者という仕事がどういうものかがわかる。ほかの役者たちのエッセイも読みたくなる。驚いた。 石坂氏の目を通して
<br />市川崑 監督の演出方法を垣間見ることができて
<br />興味深い。
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<br />役作りを通り越して、小道具さん?衣裳さん?
<br />と、いうぐらい石坂氏の役割は多い。
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<br />フケを自分で作っているとは思わなかった。
<br /> 石坂自身の金田一やその映画に対する思い入れが如実にわかり、エッセイとしてはいいと思います。髪の毛や鞄、帽子にまつわる話があり、なかなか趣きがあるし。 <br />カラー、モノクロ写真が多く、文体の行間隔が広いので、実際の内容は薄いと感じられる方が多いと思います。<br />しかし本の構成上、廉価な文庫本にはならないと思うので、この際是非ご購読を。<br />
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