絵本のような可愛い本、ということで内容もそれなりというところですが、意外と優れているのが「あらすじ」です。非常によくまとまっています(しかも短い!)。演目ごとのストーリーを紹介した本は世に無数にありますが、どれもこれも、そもそもわかりにくいものを更にわかりにくく書いてあるだけです。この本は、きちんとした文が好みの方は多少目をつぶらなければなりませんが、また「コラム」の幼稚さには相当目をつぶらなければなりませんが、全体的に内容はきちんとしており、良心的なものです。あまり深刻に取らず、遊び感覚で楽しんでみたらいかがでしょう。
オペラの入門書としては最高の出来です。タイトルは知っていてでもストーリーはわからない、前に見たことがあるけれどストーリーをいまいち把握しきれていない、でも一通りの名作の概略は知っておきたい。そんな思いを持つすべての人におすすめです。内容の簡単な説明のあと、人物の相関図が描かれ、ストーリーにまつわるコラムもあり、歌の解説もあり、これだけ揃えば初心者のオペラ鑑賞には十分です。会場で詳しいプログラムを買うよりある意味ずっとためになり、楽しみながら学ぶこともできると思います。この本が何よりすごいのは人物相関図を大胆に用いてストーリーを説明しているところ。値は若干張りますが、一過性でなく何度も楽しみながら目を通せると思えば一生ものの価値があるといっても過言ではありません。オペラというと高尚な難しいストーリーを連想しますがここに出てくる代表作50編はをむと、オペラは決して難しくなく、世俗にまみれたどこにでもありそうな物語であることがよくわかりさらに身近なものとして感じることができます。久しぶりに蔵書といえるものに出会いました。自信をもって星5つ!
素晴らしい本です。<br>これぞ「出版する価値のある本」と言えるでしょう。<p>ひとつひとつのオペラを、<br>①あらすじ<br>②「登場人物の心を聴こう」で代表的な歌の紹介<br>③ストーリーをカラフルな「グラフ」で表現して展開が一目で分かるようにしている<br>④マトを得た「DVD」の紹介<br>⑤美しいイラスト<br>およそ考えられるすべての手を打って、オペラを身近に感じさせ、<br>魅力的に表現しています。<p>これぞ「いい仕事」です。素晴らしい!!ブラーヴォ!!ブラーヴィ!!