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Akira (Part1) ( 大友 克洋 )

日本一絵の巧い漫画家であるが、ストーリーがいまいち。 <br />天邪鬼な私は立派すぎる手塚治虫をわざわざ話題にしたくない。 <br />「AKIRA」は横山光輝の「鉄人28号」へのオマージュなのに、 <br />献辞が「手塚治虫に捧ぐ」になってるのが許せん! <br />

ご存知の方も多い、大友氏の近未来SF。<br>時は第3次世界大戦後の21世紀初頭、場所は日本の首都ネオ東京。<br>なんのかんの言わずに読め、これは最高だ。<p>私は元々映画から入った一人だが、この作品の凄さは、<br>映画も漫画も別の物語なのに、それぞれが最高水準に達しているところ。<br>たいがいの作品は、原作は面白いけど、映画にすると端折り過ぎる、<br>映画は面白いけど、原作は冗長に過ぎる、ということがままある。<br>このAKIRAの凄さは、原作は原作で100%支持でき、映画は映画で100%支持できるところ。<br>そして、漫画ならでは凄さ、それは詳細にまで渡る筆致の細かさと、<br>魅力的な登場人物に、見事なコマ割。<br>余計な物を一切省いて純化したような物語性は見事である。<br>本作では、主人公:金田の下の名前も出てこなければ、<br>ヒロイン:ケイの名字もない。<br>でもキャラクタはしっかり立っているし、深みがある。<br>この凝縮された内容で、流れるような展開は、他の作品ではなかなか見られない。<p>基本は、エネルギーの有り余った若者のアクションなんで、<br>SFが苦手な人でも楽しめる作品です。<br>ぜひ皆さん読んでください。

漫画も面白いが、映画も漫画と違った面白みがある。日本国内だけでなく、世界中に衝撃を与えたのも頷ける内容である。<br>『AKIRA』は日本も含めた各国の映画、漫画、ゲームなど、分野を問わず影響を与えた作品といえる。例えば、キアヌ主演の映画『マトリックス』や、SNKの『キング・オブ・ファイターズ』に登場するk9999の元ネタになったりしており、いまだに人々に愛されている作品なのだと感じる。<br>個人的に、最終巻となる第6巻の最後に「手塚治虫」の名前があったのは嬉しかった。

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