最近の氏の著作からみれば、初期のころですから、
<br />稚拙な表現も散見されますが、戦略的思考、企業参謀、経営
<br />コンサルタントとしてのロジックの明確さは色あせていません。
<br />
<br />BCGのPPM理論や、戦略的事業組織(SBU)、VA、VEなど、
<br />経営手法、管理プロセス手法、理論は世にあまたあります。
<br />
<br />しかし、氏のすばらしさは、この数十年前
<br />の著作の中で、すでに、現実の課題を解決するために、それらの
<br />理論、理屈、道具を、どのように合理的な思考プロセスで使って
<br />いくべきなのか?を詳細にステップを踏んで示しているところです。
<br />
<br />さらに、国家施策への適用にも1章を割き、その後の国政への
<br />関心の片鱗をうかがわせます。
<br />
<br />大前氏の思考のスタンスをきっちりと宣言した記念すべき初期傑作
<br />と言っていいと思います。
よく若い時にこんな本が書けるものだなと感心せずにはいられませんでした。
<br />
<br />基本からといったら叱られてしまうかもしれませんが、何を意識すればよいのか知っておくのにとても役立ちました。
大前さんがまじめに自分で書いてであろう
<br />最高作品です。
<br />ちょっと、時代遅れの部分もありますが
<br />読んでおいて損はありません。
<br />
<br />本質は、いつの時代にも流用できます。