最近の著者の本は非常に分かりやすい
<br />一時期オカルトチックな著作も多かっただけに(失礼!)、本書の出来は氏の最高傑作であるように思う
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<br />本書は「”身体”というものがどこまで究極的な働きを為し得るか?」という観点から見事に詳述されている
<br />著者も本書中におっしゃっているように、今後もこの続編が出されるようだが、一連の著作がおそらく著者のライフワークの一つと言えるのではないだろうか!?
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<br />なんともいえない動きを醸し出している”ゆる体操”が大流行ということが、流行る前からその存在を知っている私などからするとたいへん興味深いことであるが、あの独特で奇妙な動きに反して、著者がまさしく大真面目に”身体”というものに取り組んでいることがわかるだろう
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<br />ゆる体操経験者もそうでない人も、ときには軽蔑している人(?)も本書を一読される価値は十分ありと私は思う
高岡英夫氏の本は、新しいものが出る度、内容がより充実され、分かりやすく、どんどん良くなっています。
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<br />特に本書は、著者自身の長年の研究と体験の中から得られた運動理論が詳しく述べられています。「究極の身体」が運動の際に使う、重要な筋肉(大腰筋など)、骨の動き(ずれストレッチなど)、身体分化(割体、側体など)が、「究極の身体」に近い実在の人物などを例に挙げて説明されています。
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<br />背骨などの骨格については、動物や魚の運動など、多様な例からも解説されています。人類の中で眠っている四足動物性や魚類性を引き出すことで、動きがより高度になるそうです。
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<br />また、はしがきとおわりにあるような、著者がこのテーマに取り組む理由、「我々の身体は、無尽蔵の資源である」という視点は、唸らせられます。
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<br />今世紀、是非お勧めの一冊です。
本書では高岡氏の理論のベースになっている考え方を知ることができる。実に面白い。また共感できる。
<br /> 高岡メソッドを志そうという方には是非知っておくと得する内容になっている。
<br /> 本書が復刻版といっていたが、信じがたいくらい、斬新で新しい。本書を手にしてそう感じるのは私だけではないであろう。