自らのアスリートとしての体験と投資体験を並列的に記述し、その中で感じたことをわかりやすい文章で説明している本書は、他にない独自性は感じる。
<br />アスリートとしての練習への取り組み方や自己認識についての記述は興味深い。投資についても、結論的に述べられている内容については、部分的には異論もあるものの(デイトレードに対するコメントなど)全体とし納得できる内容だと感じる。
<br />但し、タイでの投資の経験は、まずそのきっかけからして、一般的なもの、誰にでもできるものとは言いかねるところがあり、結論的な内容も納得はできるものの独自の深い見解が示されているわけではない。
<br />最近、著者が久しぶりにハードルをとぶ練習をしたということがニュースになっていた。まずはアスリートとしての今後の活躍を期待したい。
ワタシ、数字、全然ダメです。株のことも、金利のこともまったく分かりません。しかし!!為末大?アスリートの??30万が2000万に???なるほど、ビジョンがあれば、数字弱くても結果出せるんだ…。
<br />もちろん、著者が数字に弱い、という意味ではなく、“投資”という行為を、通常の考え方から別の目線に置き換えた本書、発送の転換に目からウロコでした。
著者の金銭に関する考えは「何々で何億」系の本とは根本的に違います。
<br />一般のサラリーマンの人には、非常にしっくりする考え方ではないでしょうか。
<br />特に投資と生涯をかけて打ち込む仕事についての、著者の考えに非常に共感できました。
<br />若い人がデイトレなどの投資で楽して儲ける的な方向に走り出した時、日本はどうなってしまうのだろうと、考えさせられる本でもありました。
<br />但し核心である発展途上国での投資は、やはり相当の知識、または知識のある知人がいないと難しいのではと思いました。
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