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コトの本質 ( 松井 孝典 )

『人の一生は「問いのレベル」に応じて決まる』(※)と言われます。「問いのレベル」が上がると、自然に「答えのレベル」が上がる訳です。そして「わかること」と「わからないこと」の境目を見極めるべく自問自答と試行錯誤を重ねて「考え抜く習慣」を継続することで、ある日「ヒラメキ」がやってくる。そんな「ヒラメキの本質」について、松井先生が御自身の御体験を基に語っています。「地球(だけ)になぜ現在のような海が存在するのか?」という問いを発して以来、約20年も考え抜いた末にある日ふとアイディアがひらめき、そして一気に視界が開けたというご経験を語っている下りは読み応えアリです。「分かることを急いでいたら、研究者になんかならん方が良い。すぐにはワカランことを考えて、そのうち何とかするのが、研究というものなのだから」(森毅)、研究者にはそのような(地肩ならぬ)【地頭】の強さが求められている訳です。研究者的態度の涵養のために、研究者の卵にお薦めしたい本です。(「若きエンジニアへの手紙」(菊池誠)、「科学者という仕事」(酒井邦嘉)、「生きること学ぶこと」(広中平祐:"知恵の広さ・深さ・強さ")等もお薦め。「素人のように考え、玄人として実行する」(金出武雄)、「決断力」(羽生善治)にも通じるモノもあります。(※)は「答えが見つかるまで考え抜く技術」(表三郎)の名言) 総じて言えば「習慣が人を作る」(日野原重明)わけです。 <br /> <br />内容は(理解できれば)抜群に面白いのですが、インタビュアーが松井先生のメッセージを本の形としてうまくまとめきれていません。松井先生の著作/研究について頭が真っ新な読者が最初から順に読んで分かるような構成ではないです。「二元論」「要素還元主義」そして「システム」「人間圏」というキーワードは、それらの初出の処で適宜説明が加えられるべきです。(後の方を読むと「あぁ、そういう意味だったのか」と分かりますが、少し忍耐が要ります) 巻末に語彙リストを付けたり、脚注を付けるなどすればもっと読みやすい本になったはずで、その点が残念(★1つ減)。

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