一瞬の風になれ 第三部 -ドン- みんなこんな本を読んできた 一瞬の風になれ 第三部 -ドン-
 
 
  ●トップページ   ●研究員紹介 ●研究所規則 ●著作権・免責・リンク ●掲示板 ●更新情報
仕事関連

▼お仕事のご依頼

執筆、取材、講演のお問い合わせはこちらからお願いします。

▼広告のご依頼

MM-Labo.com内への広告のご希望はこちらからお願いします。

一瞬の風になれ 第三部 -ドン- ( 佐藤 多佳子 )

一日で三冊読んでしまった! <br />公立高校の陸上部の短距離の世界を描いた小説。陸上の素人(ですよね!?)が書いたとは思えないリアリティ豊かなアスリートたちの群像。競技場に読者を立たせ、走らせてくれる小説。 <br />この時間はこたえられない。100mを疾走するスピードにのせてくれる。これを読んで「風になる」のは我々読者かもしれない。その筆運び、お見事。 <br /> <br />恋、友情、行き違い、兄弟との確執、先輩・後輩、先生との関係、家族…青春小説の要素はきちんと盛り込まれている。人物像もキチンと描き込まれ、もたもたしているところがない。隙のない展開に引き込んでくれるエンタテイメント。 <br /> <br />ただし、ちょっとした難点もある。 <br />現実のことばのやりとりや人間関係はもっと曖昧で多義的で、展開も単純ではないはず。だがそこはこの小説の目的からは外れるので、すっきりと一本の道を走り抜けるストーリーにしてある。そこが不自然といえば不自然。 <br /> <br />いや、まとめはさわやかに。 <br />傷つき、迷い、落ち込んで、夢を見たくなった人にはピッタリ! 爽快な青春小説。三冊通して読んで下さい。

3部構成からなる陸上長編小説の最終作。 <br />「イチニツイテ」「ヨウイ」「ドン」 <br />全部あわせたら1000ページ近くあるけど、全く長いとは思わせない秀作。 <br /> <br />陸上を知らない人でも、陸上経験者ならなおさら。 <br /> <br />青春小説と言ってしまえば、それまでだけど、作者・佐藤多佳子の描く少年少女は、いつもどこか一癖あって、それでも、物語に迎合しないリアリティがあって。 <br /> <br />情景描写、感情、心理、おしなべて秀逸。文章力は言う事無し! <br /> <br />特に2部から本作3部は涙なくしては読めない。 <br />青春小説が好きな人、スポーツが好きな人、爽やかな気分になりたい人、ただただ感動したい人。誰にでもすすめられる数少ない小説。 <br /> <br />佐藤多佳子は近年注目されている女流作家の一人で、「しゃべれどもしゃべれども」の映画公開が控えているが、出来るならば、さらなる映像化(本作や「黄色い目の魚」)を期待したい。 <br /> <br />恩田陸「夜のピクニック」が歩きたくなる物語ならば、これは間違いなく、読んだ後走りたく小説。走り出したくなる小説。 <br /> <br />自分の中で、2006年、最高の小説だった。 <br /> <br />「何か言葉を口にする前に、自分のすることをとことんまで見つめてみたいと思う。自分のできること、しなければならないこと」 246ページより

「ドン」は380ページですから随分厚いなと思いつつ読み始めました。神谷新二は陸上部の部長ですから短距離ブロックだけでなく、長距離、投擲、跳躍まで気配りが必要です。それぞれが頑張っています。県、南関東そしてインターハイと進むには並大抵ではありません。でも、新二も一の瀬連そして監督の三輪先生も短距離ブロックですからここが中心になります。100m、200m、400m、4×100m、4×400mとたくさんのレースの一戦一戦に読み手も引き込まれます。向上、友情、淡い恋、まだ後がある1、2年生、そしてもう後がない3年生の気持。佐藤多佳子さんの切れの良い短い文章、読んでしまえば短かった。

一瞬の風になれ 第三部 -ドン- ↑ご購入はこちらからどうぞ。
一瞬の風になれ 第三部 -ドン-&nbsp;&nbsp;&nbsp;高校の最終学年を迎えた新二。入部当時はまったくの素人だったが、今では県有数のベストタイムを持つまでに成長した。才能とセンスに頼り切っていた連も、地道な持久力トレーニングを積むことで、長丁場の大会を闘い抜く体力を手にしている。<br> &nbsp;&nbsp;&nbsp;100m県2位の連、4位の新二。そこに有望な新入生が加わり、部の歴史上最高級の4継(400mリレー)チームができあがった。目指すは、南関東大会の先にある、総体。もちろん、立ちふさがるライバルたちも同じく成長している。県の100m王者・仙波、3位の高梨。彼ら2人が所属するライバル校の4継チームは、まさに県下最強だ。<br>  部内における人間関係のもつれ。大切な家族との、気持ちのすれ違い。そうした数々の困難を乗り越え、助け合い、支え合い、ライバルたちと競い合いながら、新二たちは総体予選を勝ち抜いていく――。<br><br> &nbsp;&nbsp;&nbsp;前2巻の集大成である本書には、大会における競技シーンが多い。そこで読み手の感情を揺り動かすのは、それまでこつこつと積み重ねてきた人物描写だ。1、2巻を読み終える頃、物語の登場人物たちは、もはや他人ではなくなっている。新二の声を枯らした応援につられ、握りこぶしを作って声援を送る読者も多いはずだ。<br> &nbsp;&nbsp;&nbsp;その興奮、緊張感は、南関東大会でクライマックスを迎える。若きスプリンターたちが大舞台のスタートラインに立ち、ぞくぞくするようなスピード対決が、いま、スタートする。(小尾慶一)
管理人の書評: 僕はこんな本を読んできた。 はこちらからどうぞ。
| ビジネス・経済 | 金融・経営 | 漫画・アニメ | 文学・評論 | 科学・技術 | 人文・思想 | アート・建築・デザイン | 社会・政治 | ノンフィクション | 新書・文庫 | 旅行ガイド | ホビー・スポーツ | エンターテイメント | タレント写真集 | 歴史・地理 | 医学・薬学 | 資格・検定 | 暮らし・健康・子育て | 語学・辞典 | 参考書・受験 | 子供向け | 楽譜

一瞬の風になれ 第三部 -ドン-