時間軸を追って、哲学の黎明期からポストモダンの哲学は死んだという所まで、歴史と哲学から考察されていた。哲学書を読んだことはないが、これは意外と正統っぽい感じがした。でも私的には2次元の熱さというか、萌えを取り囲んでいるものの凄さというものをもっと味わいたかった気がした。
一気に読んだ。ニーチェに傾倒していただけのことはあって、著者の哲学の見方は正確であり、本質をつかんでいる。電波な人達は、必ず読むべき。
<br /> ただ、おそらくは、哲学も知らないオバカな連中が、よってたかって批判するのだろう。本文中の注を読む必要がないくらいの知識もないような人間に、この本を批評する資格はないと思うが、現実は、リラダンも読んだことがないような連中が悪い評価を下す。これは「電波男」でも見られたことで、これがこの本の難点となっている。
<br /> 要するに、読者の多くは哲学も文学も知らないオバカであり、世の中の多くもそうだということだ。そういう読者も掬い上げるような内容の本でない限り、いくら書いても、馬鹿な連中には通じないだろう。
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<br /> 3部作になると言うことなので、今後に期待しつつ星は4つで。