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明恵 夢を生きる ( 河合 隼雄 )

鎌倉時代の僧、明恵が残した「夢記」という書物を中心に、夢全般に対して心理学的アプローチを行っている。<br>夢は、その人の精神状態と切っても切れない関係にある、と言われる。<p>一番気に入ったエピソードは、マレー半島に住むセノイ族の話だ。<p>彼らは生活の中に見事に夢分析を組み込んでおり、タイトル通り「夢を生きる」ような生活を行うことで、部族の秩序を守ってきたのだそうだ。<br>明恵の夢記の解説にあたって、少々難しい仏教の概念が取り扱われるが、本のおもしろさはそれを補って余りある。

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