No.6 (#4) みんなこんな本を読んできた No.6 (#4)
 
 
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No.6 (#4) ( あさの あつこ 影山 徹 北村 崇 )

近未来サスペンス..<br />題材としてはよくある気がするのですが、あさの先生が描く少年達は、やっぱり良いです。<br />紫苑とネズミという、立場も性格もまったく反対の二人が、出会ってしまう。<br />#3までは、「天然紫苑に、文句を言いつつも振り回されるネズミ」がすごくいい感じで、この巻でも二人のやり取りが見れるかなぁ〜と思ってたら。<br />謎が多いと思っていたネズミさえ恐れる紫苑って一体..<br />凄く気になるとこで終わってます。次巻が待ち遠しい(T_T)

何がすごいかと言いますと、読書が嫌いで、本を読んでやっても聞いていなかったりした、うちの12歳の娘が、このシリーズをいっきに4冊読んでしまった事です。 <br />状況説明が足りないという批判があり、それは当っているかもしれませんが、登場人物の魅力が、そんな事を気にさせません。壊滅した地球で必死に生きる少年達が、なんと魅力的! <br />それに、説明の少なさが読みやすさに繋がったのなら、それはそれで長所なのかもしれません。読書嫌いの子供のために、学校図書館に置きましょう。

ネズミたちは、密かにNO.6を抜け出して西ブロックで遊ぶ中央管理局高官の冨良を捕らえ、その情報を無理矢理聞き出す。 <br />冨良は寄生バチのことは何も知らないようだったが、市立病院から最優秀ランクの医師の異動になったのに、行き先は不明だと言う。 <br />矯正施設で何かが起こっている。 <br /> <br />キャラクターがなんとも魅力的です。 <br />いつもおとなしい紫苑に首すじを捕らえられ「きみという他者なしに、ぼくは生きられない」と言われたときの、ネズミの動揺。 <br />それは決して甘い動揺ではなく、紫苑の目の中に得体の知れないものを見てしまったから。 <br />最初の出会い以外はずっと圧倒的に優位にいたネズミが、自分は最初から何も見えてなかったのかもしれないと鳥肌を立てます。 <br />そして起こる人狩り。 <br />捕まって矯正施設に入るところで、この巻は終わっています。 <br />次を早く!

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