講談社のミステリーランドの配本ということで、
<br />当然のことながら字が大きく、漢字が少ない。
<br />仕方がないけど、この点では大人には読みにくい。
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<br />何よりも「正義は正義、悪は悪」じゃないところが良かった。
<br />正義だって時と場合によっては悪になりうる。
<br />人を助けるために、悪にならなきゃいけない時もある。
<br />正攻法だけじゃなく、
<br />そんなイレギュラーなこともあるということを
<br />子供たちには知ってもらわなくてはならない。
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<br />いかにも乙一らしいメッセージですね(笑)
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<br />子供に読ませるには血や暴力の場面が多く感じたけど、
<br />これも乙一だから仕方ない。
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<br />他の人が書いたのなら星は4つ付けます。
<br />でも、乙一だからもっと斬新な展開を期待していたことも事実です。
<br />だからこそ犯人が予想できてしまったことに残念でした。
<br />あえて星は3つにとどめます。
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<br />装丁もイラストもどこかブラックな大人な雰囲気。
<br />甘いけどちょっと苦味も効いた
<br />ビターな味わいのチョコレートみたいな本でした。
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<br />この本にはチョコレートを食べることに特別な幸せを感じ、
<br />それがまるで自分の冒険のように
<br />本の中での冒険に心からワクワクできた子供時代に出会いたかったな。
児童書と言うこともあり、ひらがなが多く読みにくいかと思いきや、一時間ほどでスラスラ読めてしまいました。<br />今までの作品とはまた違ったものですが、乙一さんらしさが出ていてどんでん返しの末納得の結末☆<br />とても面白かったです。<br />探偵と怪盗の話なので、息子が出来たら読んであげたい本になりました!<br />きっと続きが気になって早く読んで!と、せがまれるんじゃないでしょうか?(笑)
この作品はひらがなが多くて、単語と単語のくぎりがわかりにくかったです!
<br />児童書なので、ひらがなが多いのは仕方がないと思いました。
<br />けれど案外簡単な単語をひらがなにして、難しい単語を漢字にしていて…これにも何かひっかけが?!とも思いました。
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<br />けれど、やはり乙一の作品らしくて、騙しやひっかけがあって、またまたそれにひっかかってしまった自分が悔しいです!
<br />他の乙一の作品のように様々な人間が描かれていて、読んでいて面白かったです。
<br />乙一の「くつしたをかくせ」とはまた違っていて、けれどやはり乙一らしい作品です!