海外で指圧というと経絡を使って病を治す治療法と判断されています。しかし、日本のマッサージ学校では経絡どころか経穴すら教えられていない。幸い私は鍼灸も持っているため、東洋医学の概念から経穴まで解っているがそれを使って指圧をしている。(日本のほとんどの指圧をする施術者はそうなのでは?)しかし鍼で使うツボや経絡では指圧の施術で病が良くならないことがある。そんな時にtaoshiatsuの事を知り、遠藤先生の3冊の本を買って読んでみたが、学校で習う東洋医学の概念以外に私が感じていた事が書いてあり、まさにこれだと思いました。しかもtaoshiatsuは時代の摂理に感応して施術法が考案されてさらに変化している。これ以上の自然療法はないと思われます。残念ながら、私は鍼が主の治療をしているで、遠藤先生の教えようとしていることが感じられるか解らないのだが、いつかtaoshiatsuを勉強したいと思っています。
前著「気と経絡・・」の続きです。実践指圧法としても統合されていて素晴らしいのですが、「気」に関しての解釈、説明が明快で要するに余計なことが記されいません。このようなことを文字、文章にして表すことが出来るということは、相当な、なんていうものではないくらいのめちゃくちゃな努力、葛藤、あれこれ、ムニャムニャのはてにようやく到達するかもしれないひとつの結果であり、著者は、そういうプロセスを経てきているのに違いないのです。その間に関連事項またはそう見えないのだが実は思いがけないところでしっかりつながっているということがパパパッとわかってしまうというようなキャピタル・ゲインもあったぞ、ということも行間からうかがえてこれはこれは奥深いものを含んでいます。地球の歩き方ならず、心の歩き方という風に僕はこの本を捉えています。目が覚めますよ。
P123 「もしかしたらこれは、東洋医学の歴史が始まって以来、初めてのことかもしれない。" 経絡を見る方法 "を述べてしまおうというのである。(本書より抜粋)」指圧の大家、故増永静人師を師匠とする著者は、今や伝説となってしまった感のある師の経絡指圧の真髄をよみがえらせ、気の経絡指圧へと発展させた。本書には、増永師より受け継いだ東洋医学の真骨頂をできるだけ多くの人に伝えたい、という氏の情熱と人間性があふれており、気の経絡指圧の技法や、冒頭にあるように経絡を見る方法、ツボを観る心の養い方、どうすれば気がでるか、などがとてもよみやすく記されていいる。