村上さんは、本当にねこ大好きだと思いました。<br>老雌猫をとおしての生命賛歌とでもいうのでしょうか。<br>安西さんの挿絵と相まってほのぼのとしていて癒される。<br>それでいて、いちばん大事なものはなに?っていう疑問形だったりする。<br>村上&安西コンビは奥が深いです。
まだきちんと朝起きて学校に通っていた頃、私は村上春樹と初めて出会ったのだけれど、それ以来私はもう彼の虜で困ってしまっています。<p>村上作品の何がそれほどいいかって、そりゃ言い始めたらきりがないけど、大きな理由の一つにさりげない比喩の上手さがあると思います。<p>独特のユーモアで繰り広げられる比喩は、作品に独自のリズムと臨場性を与えてくれます。<p>印象に残っている比喩は沢山あるのだけれど、その中でもこの作品に登場する年老いた猫の心地よさを表現した比喩が1番好きです。<br>私は水が大好きなのだけど、水の匂いを1番良く感じられるのはここで語られる場所だと思う。<p>本来水があるべきはずの場所に水はなく乾燥してしまっている。<br>でもそこに存在した水は切に感じられ、私に安らぎを与えてくれる。<p>私は年老いた猫との関わりを、意識してもったことがないのだけど、これほど心地よいものならば是非一度ご一緒してみたいものだと感じました。
まだきちんと朝起きて学校に通っていた頃、私は村上春樹と初めて出会ったのだけれど、それ以来私はもう彼の虜で困ってしまっています。<p>村上作品の何がそれほどいいかって、そりゃ言い始めたらきりがないけど、大きな理由の一つにさりげない比喩の上手さがあると思います。<p>独特のユーモアで繰り広げられる比喩は、作品に独自のリズムと臨場性を与えてくれます。<p>印象に残っている比喩は沢山あるのだけれど、その中でもこの作品に登場する年老いた猫の心地よさを表現した比喩が1番好きだ。<br>私は水が大好きなのだけど、水の匂いを1番良く感じられるのはここで語られる場所だと思う。<p>本来水があるべきはずの場所に水はなく乾燥してしまっている。<br>でもそこに存在した水は切に感じられ、私に安らぎを!与えてくれる。<p>私は年老いた猫との関わりを、意識してもったことがないのだけど、これほど心地よいものならば是非一度ご一緒してみたいものだと感じた。