何かと話題の加圧トレーニング。低負荷・短時間で大きなトレーニング効果があるとのふれこみで、トレーニング三日坊主の人間にとっては福音のような話ですが、ネットで手に入る情報は断片的。その意味で、本書はもっと詳しくて知りたい人にとって、格好の入門書になっています。これ一冊でほぼ足ります。トレーニングの科学的根拠から、実際のストレッチ法まで紹介されています。
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<br />この手の話は、虫がよすぎて胡散臭いと相場が決まっていますが、これは案外画期的かもしれません。実際、日本を始め、世界各国で特許を取得していることも、説得力につながっています。難点は本書でも紹介されている市販の器具が高価なこと。もっと安価になれば、このトレーニングは広く普及していくのではないでしょうか。
~ この加圧筋力トレーニングの素晴らしさに感動しました。読んですぐ、「カーツ」を購入し実行していますが、驚くべきことに、妻の場合、生まれてはじめて生理が正常になり、八十歳になる義父は、ヘルニアからくる脊柱管狭窄症で突然動かなくなった右足が、「元気アップくん」による加圧トレーニングを二回行なっただけで、ステッキをつきながら1000m歩~~けるようになりました。いまではステッキなして歩けるようになっています。私の場合、二ヶ月半で筋肉が4㎏と骨が2㎏増え、脂肪が3㎏減りました。私の骨密度はちょうど私の年齢での平均値ですが、平均値のまま70歳を過ぎれば骨粗鬆症になるので、骨密度を高めたいと考えていたところ、50代の半ばにして骨の重量が2㎏増えたのです。次回の骨密度測定が~~楽しみです。なお、この本にも引用され、著者と協力されておられる石井直方教授は別の著書で、一日三食の食事をしっかりとる必要がある。なぜか。人間は一日に60g~70gの蛋白質を摂る必要があるが、一回の食事で体が吸収できる量は40gまでであるから、という趣旨を述べておられます。しかし、私は、一日一食(夕食のみ)で、さらに毎週一度の一日断食を~~しています。この状態ですでに八ヶ月以上、20歳の頃の体重(BMI平均値)65㎏を維持しています。教授の計算では、私は毎日、蛋白質の吸収において、約25g不足し続けたわけですから、この健康法をはじめた当初からは、約6㎏の体重減少となっているはずです。しかし、体重はまったく減っておらず無駄な脂肪もありません。この状態でカーツをはじめてから二~~ヶ月半で筋肉が4㎏増えています。加圧トレの素晴らしさもさることながら、一日三食を習慣とする人と、一日一回の食事を習慣とする人では、栄養の吸収力が異なるのではないでしょうか。ぜひ、食習慣の異なる人たちを含めて再調査をしていただきたいものだと考えております。~