「マナー本を読んだものの、丸暗記できずに身につかない・・・」
<br />そんな人にオススメの一冊。
<br />タブー視される理由、マナーを裏付ける歴史的背景などが
<br />わかりやすいイラスト付きで、簡潔・明瞭に書かれています。
<br />
<br />箸や食器の使い方、外食での立ち居振る舞いなど、和・洋・中すべてを
<br />網羅した内容で、読み物としてもかなり面白い!
<br />また、歴史的背景から来る正式なマナーと、時代を反映した近年のマナーにまで
<br />言及してあり、その違いを知るのも楽しい。
<br />
<br />筆者あとがきの「いっそ決まりごとを愛してしまいましょう!」という言葉に
<br />食事マナーへの向き合い方を考えさせられます。
<br />
食事の習慣というのは人間の文化だが、
<br />そういう崩れつつある文化に対応した良書である。
<br />食の荒廃というと「貧乏人はタレを飲む」
<br />という名言を残した大久保一彦氏を思い出すが、
<br />この本は、食べ方作法について書いた点で
<br />功績は大きい。
マナー本は書店で目にする機会は多いけれども、これといった書籍が見当たらなかった。
<br />特に男性にとっては表紙からして気恥ずかしくていけない。
<br />その点、この本は適度に軟らかく、程度にスパイスが効いていて読み物としても十分に楽しめる。
<br />ムニエルはまず、ひれを外して食すなんて知らなかったなぁ。
<br />一家に一冊あれば、ああだこうだと家族の会話も弾むのではないだろうか。
<br />早速、子供の「手の届くところ」に置いておこう。