昨日上巻を読んで面白かったので、今日下巻をいっき読みしてしまった。全ての謎がすっきりー!いやあ、弓之助かわいいし、頭がいいし、よかったな。宮部さんの作品は、出てくる登場人物がすごく克明に描かれてて楽しい。彼もまた別の作品で登場したりするのかな?
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〈上〉からの続きから始まります。「長い影」は題名の通りかなりボリュームのあるお話ですが、恐らく次々に読み進めてしまうこと請け合いです。ミステリ部分の解答はやや意外な形で訪れますが、そこに行くまでの人物の動きが各自にものすごいエネルギーを持っているかのようです。思わすこちらの気分ものぼりつめつつお話に幕がおりるような気分を覚えました。いやあ、宮部みゆきはほんとに天才ですね!活字でここまで人を興奮させるなんて。
宮部みゆきの作品は現代/時代小説問わず登場人物のキャラクターをしっかりと際だたせるところにあるのかと思います。<br>そうした意味ではこの『ぼんくら』はまさに宮部ワールドです。冒頭はいきなり殺人事件からのスタートではありますがその後は一転、人情ものの時代小説系かな?と思わせておいてじわじわと宮部ワールドへ引き込んでいきます。<p>そうした展開の中に主人公の井筒平四郎・お徳・弓之助・おでこ・佐吉・・・・といった面々が個性を持って生き生きと描かれています。そのうちNHKあたりのTV時代劇に採用される確率はかなり高い?と思ったのは私だけでしょうか?!