この本が推奨するルール全てを真似する必要は無いと思いますが、参考になるページが多い本でした。特に照明に関する「ルール」は、成る程と納得させられます。高価な家具をLDに据え付けなくても、照明に知恵と少しのお金をかければ、部屋全体の雰囲気を変える事ができるかも、と思いました。
<br />一方、「人が集まるキッチン」とか、「自然光が溢れるバスルーム」等は、真似出来る財力のある方はかなり限られているかと思います。私はと言えば、いつかはこんな家に住みたい!と思いつつ、ため息をつきながら読み飛ばしました。
インテリアに強いこだわりがある方にお勧めします。
<br />きどったのは余り好きじゃないわという方にはお勧めしません。
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<br />なんといってもこの本はGraziaの別冊ですから。
<br />Graziaを読んだことがないという人は、まず本屋に行き、Graziaがどんな優雅なマダムを対象にしている雑誌か確認してみて下さい。
<br />またページの後半にインテリアコーナーが掲載されていますので、どんなおうちが紹介されているか見て下さい。
<br />これを見れば、この本のイメージが掴めると思います。
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<br />優雅で、完璧で、センスがあるこの本は、何度読んでも飽きるという事がありません。読めば読むほど新たな発見ができます。
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<br />本のサイズがA4の半分なので、持ち運びにとても便利。
<br />私はいつもバッグの中にしのばせて、移動中の電車や飛行機、コーヒーショップなどで読んでいます。
<br />私のバイブルです。
ここに掲載されている実例は、とにかくコダワリの強い人がコダワリぬいて、恵まれた土地に注文住宅で建てたであろう家ばかり。
<br />それもそのはず、家のオーナーには各界の著名人がズラリ。
<br />贅の限りが尽くされた、その名の通り「本に出て来るような」家なのですが、決して「いやみ」で無いのが不思議。
<br />それが、TV番組で面白おかしく紹介される「豪邸めぐり」とは違う「センスの良さ」ゆえのことなのでしょう。
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<br />ほんのごく一握りの人だけがかなえられる日常。
<br />一言で言ってしまえば、いわゆる「夢本」で終わってしまう一冊なのですが、タイトルの「インテリアのセンスを磨く」とはよく付けたものです。
<br />例えば「19・小さなサイドテーブルは使える」ルール。ソファの隣に置いて、ちょっとしたテーブルに、時には花を生けた花瓶を乗せてみたり…それぞれ専用の家具を揃える事は無いのです。
<br />これは私も目にウロコ、早速大小3つのサイドテーブルを購入。
<br />来客のあった時はテーブルに、普段はインテリアグリーンを乗せて。
<br />主婦の裏技本に出て来るような内容ですが、これを上質なインテリアで実演してしてみせてくれると、不思議と実践してみたくなってしまうんですよね。
<br />「45・白+αで自分らしさを表現する」
<br />ナチュラルカラーのフローリングに、白と天然木の家具で統一した私の部屋は、清々しいのにどことなく無難すぎて個性が感じらないのが悩みの種でした。
<br />そこで「白にはあらゆる色の個性を際立たせる力がある」。
<br />なるほど!思い切って個性的な差し色をプラスしてみました。
<br />お互いが引き立てあって、生き生きとセンス溢れる空間に大変身です。
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<br />現実とはかけ離れた実例に、嫌気をさされた方もいるかも知れません
<br />が、この本には十分自分の生活にフィードバックできるヒントが隠されています。
<br />「これから家を建てる!」という方によりオススメしますが、既に自宅を購入された方や賃貸住宅にお住まいの方の家具使い等にも非常に有用だと思いますので、上質で大人な空間を目指すなら是非チェックしてみて下さい。