のだめ迷走中。
<br />千秋や周囲に非凡な才能を認められ、彼に引っ張られるように留学してきたのだめ。
<br />しかし、彼女の中で音楽に対する取り組み方が変化したとはいえども、まだきちんとした形でのベクトルは定まっていない。
<br />そのことをパリでの学校生活を通じて思い知るのだめ。
<br />その度に焦りを感じるのだめ。
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<br />うーん、分かる。
<br />こういう場合はとにかく練習することだと思う。
<br />立ち止まって考えてみるのも良いのだけど、そういうことができる人は方向性が定まっていると思うので、右脳に任せて練習しまくるのが良策だと思う。
<br />若いうちの苦労は勝手でもするべしということですね。
<br />堅苦しいクラシック音楽の世界を、決して貶めることなく
<br />笑えるマンガに仕上げた手腕は、高く評価されるべきだろう
<br />『のだめカンタービレ』、のだめ焦燥の第十ニ巻である。
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<br />世界演奏旅行から主人公千秋真一がパリの自宅に戻ると
<br />級友の音楽レベルの高さに衝撃を受け
<br />ただただあせるのだめがいた。彼は自分らしくあることで、
<br />のだめに自信を取り戻させようとするのだが・・・。
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<br />本巻後半からは、日本篇からオーボエの黒木君が
<br />パリのストーリーに参入!!
個人的に「ベーベちゃんだって!22歳なのに」反応して泣いた。私は同じ年頃にある友人に「ぼうや」と呼ばれた。親しみを込めた意味は頭では分かっても、屈辱感が先に立ち、激しい怒りで返した覚えがある。その友人は年下だったのが余計怒りに輪をかけた。今の私から見ればあの頃は確かに未熟だったが、真実ほど心が傷つくものはない。この漫画は千秋の視点に寄りがちで、のだめが分からないような読み方が多いが、私自身が彼女の資質と近いのか分かる気がする。焦る気持ちが現実と空回りする。彼女のピアノは私にとって執筆なので容易に置き換えて読むのが可能な作品。