この巻では、アイリスが光武で出撃する話から、すみれとカンナが古屋敷に潜入するところまでを描いています。
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<br />また、紅蘭の発明が帝劇に騒動を巻き起こすオリジナルエピソードもあります。
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<br />アイリスの話では、原作の時と比べ幾分素直になり、アイリスの優しさというものが強調され非常にいいエピソードになっていると思います。
というかむしろ良いです。ゲームの中ではお目当てのヒロインの好感度を上げる為だけに隊長然とした言動を要求されてきた主人公・大神一郎...下げたくない頭もあっただろう、無意識に身を任せたままに体を動かしたい事もあっただろう。その隊長然とした言動は確かにプレイヤーの分身たる『大神一郎』のものだったのだろう、しかしそれは決して「大神一郎」ではない。そんな太正に生きる彼は本当は何を感じ、何を願ったのだろうか...そんな問いに対する答えを示してくれるという点でこの漫画版は多分に期待に応えてくれるでしょう。
<br />またゲームの中での花組の隊員達の姿は大神一郎の目を通して見えたものだったのだろう、太正で舞う彼女達が彼との関係、またそれ以外の場所で何を思い、何を望んだのか、そんな事に少しでも近づけるような気がします。
<br />...個人的には帝都三姉妹が特にお気に入りなので今後の活躍を期待していますが。
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