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| わにとかげぎす 2 (2)
(
古谷 実
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同じように繰り返されてる日常に
<br />非日常的な刺激を加える事によって
<br />非日常への拒絶感と日常に対するの安堵感という心理的描写がうまく描かれている。
<br />ただ、日常とのギャップを明確にするために
<br />非日常な刺激を「人の死」や「犯罪」等をもって表現しているのだが、
<br />主人公である富岡ゆうじの日常からは、
<br />あまりにも飛躍し過ぎている感が否めない。
<br />前作品「ヒミズ」等とダブって残念に思えてしまうのは
<br />作者の作品に新しい期待をよせるが故だと思う。
<br />個人的には、一巻の終わり方からも、
<br />隣人羽田の存在という十分な刺激要素からの、非日常的な展開を望んでいる。
<br />続巻に期待する。
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