改蔵の使い回しみたいな話ばかり<br />キャラの顔に個性がない(昔から<br />変に政治の事に噛みつく作者<br />オチがマンネリ(猟奇的<br /><br />何もかもが中途半端です
皮肉も皮肉、なのに妙にさっぱりとしていた漫画。
<br />其れがこの作品を「新しい」と感じさせる要素の一つではなかろうかと思う。
<br />今日、「報道」―「情報」は長々しくそのうえ堅苦しい文章でやってくるが、久米田康治は実にさらりと、ギャグ形式で本質を伝えてくれるのである。
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<br />そんな、「絶望先生」。
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<br />今回で5巻目という事だが……最高だ。
<br />今までも良かったが、ずば抜けている。
<br />身近な話題、よく考えるような事。
<br />其れを此処まで「絶望」にもってくるとは。
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<br />読まずには、死ねない。
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<br />読んだら益々死にたくなるかもしれないが……そんな人は稀だろう。
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目指すのは奈落の底なのか宇宙の果てなのかは解らないが、<br />俄然勢力を増して我が道を突き進む久米田先生。<br />独特の視点と画線で描く世界は、より美しく(醜く?)興味深くなってきている。<br />相変わらずだが、作者のダメ日記から読者コーナーに至るまでやたらと内容が濃い。<br />屁理屈の嵐からボーイズラブ、オマケの青春小説まで、ああもうとにかく濃い。<br />つまり、確かに作者の恣意的作品(本人曰く自己完結)なのだが<br />それでも不快感を感じないのは、最低限文化的で話が破綻していないからだろうか、<br />それとも我々と久米田先生の思っている事がほぼ同じなのだからだろうか。<br /><br />とにかく、もう改蔵に怯えることはない。<br />久米田の代名詞は間違いなく絶望先生となった。少なくとも私はそう思う。