さすが上下巻なだけあって、構成のこだわりぶりも内容も濃く、金田一少年シリーズでも難易度AAA級ではないでしょうか?<br />読むにあたっては休日を丸1日じっくり使うことをおすすめします。上巻を最低5回読み直してから下巻に進みましょう。<br />金田一少年シリーズ初心者はまずこれまでのシリーズを読み終えてから挑んでください。
『誰が殺した? クック・ロビン。それは私と、雀(スパロウ)が言った』
<br />──金田一シリーズ再開。そしてあの天才犯罪者、地獄の傀儡師「高遠遙一」も再開後初登場!
<br />スパルタ塾で起こった謎の怪死事件。裏で糸を引いてるのは、やはりあの男……?
<br />しかし、謎だらけの不可能犯罪。一体犯人は誰なのか、そしてどうやって被害者たちを次々と殺害していったのか。ファン待望の一冊、ここに登場!
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<br />高遠の大ファンである私にとっては、「待ってました!」の新作。普段とは異なる事件運びも面白く、かつ大胆な犯行は、高遠らしい計画だと感じさせられます。
<br />「太陽荘」と「月光荘」で起きていく連続怪死事件の問題編。
<br />あなたには、この謎が解けますか──?
今回の「獄門塾殺人事件」は従来の作品と比べて、構成が面白いと思います
<br /> 従来の短編並にプロローグにして第1の殺人が発生し、またプロローグにして一が毒殺トリックを解いてみせた後、事件は獄門塾の合宿にて本格的にスタートする構成は新しいです
<br /> また、2つの建物に、塾生として一と、講師として明智さんが別れ、別の別の建物で怒涛の勢いで塾生が殺されていく所謂、一と明智のコラボ構成も良いかと!
<br /> 2つの建物を行き来する殺人者スパロウの正体とは誰か!? そして、スパロウを陰で操る「奴」も登場しますよ♪
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<br />同じく第2期シリーズの「吸血鬼伝説」や「オペラ座館」も悪くなかったですが、原作者・作者共に苦心したと言うだけに今回の事件は構成が面白いと思いました♪