五巻はよい。初めは毎回戦車と戦うだけでそんなに話持つのかいな!と思っていたのですが、もうまったく戦車と戦うこともなく、とってもおもしろいです。
<br /> 昔やったファイナルファンタジータクティクスという神ゲーのせいで、貴族と平民の話は非常に思いいれがある。貴族と平民について公平であるために、平民に対して容赦ない裁きをくださねばならないアリス。それプラスすがすがしさがこのマンガの魅力。すばらしい。舞踏会篇のラストのほうは感涙ですね。
<br /> ドラマもすっかり入り組んでいろいろ裏で事態が進行してたりして、ますます続巻が楽しみだ。
舞踏会編ラストが入る巻。
<br />アフターストーリーが6巻に入るらしいですけどいちよう本編はこの巻がラストになります。
<br />後味の悪い話も良い話も全て含めてパンプキン・シザーズであるといってもいい。99%の幸福の中に1%の不幸があるからこそ、その不幸がより強調される。そしてその逆も然りである。
<br />停戦後の戦災に喘ぐ混沌の時代だからこそそれが目立ってくる。
<br />できれば、まだ見ぬ最終話以降も平和な世界に生きている者たちからすれば不幸にみえても確かな幸福がある日常が続いてほしいと感じる。
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<br />それにしても、毎回毎回次の巻がでるのが楽しみになるようなところで話が切れているのは作者の狙いか?
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<br />ついでに個人的なお気に入りの巻は4巻
舞踏会編が完結します。
<br />ローデリアの近衛兵とアリスの決闘、そして一触即発の平民たちはどうなるのか。
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<br />最後を収めたのが今回はアリスではなくオレルドとマーチスなのがよかったです。
<br />「貴族」という幻想が崩れたとき、「平民」たちは振り上げた拳を下ろすことができなくなった。
<br />身分、貧富を超越したところで剣を振るい続けるアリスは見事の一言。
<br />レオニールの暗躍や『銀の車輪結社』の帝国中枢進出についても描かれて話が加速して来ました。
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<br />また、この巻ではローデリアのお姫様とマーチスの交流、クレイモア・ワンの副長の間男ストーリー(笑)を収録。
<br />副長の話のほうは次巻に持越しです。