これほど鮮烈な信長の最期を描いた作品はちょっと記憶にない。現実離れしている部分を忘れさせてくれるくらい。まさにマンガのいいところだ。
<br />各主要人物の捉え方も納得。NHK大河ドラマでやってくれないかな。
この作品中、素晴しい芸術品の事を
<br />「名物(めいぶつ)」と称す。
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<br />信長の死
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<br />その新解釈に驚愕
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<br />そして、佐介の決意
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<br />真の「名物」は、この作品自体である
風太郎の傑作『妖説太閤記』を超えるか?
<br />同じ山田姓なのも運命として、
<br />風太郎作品の後継者といってもいいのでは?
<br />山田風太郎御大に読ませたかった・・。
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<br />織田長益の存在は『大正野郎』以来続く作者特有の「一見イヤミな奴だけど主人公をサポートする脇役」として重要。
<br />『シグルイ』で山口貴由が南條範夫の原作に憑依したうえでハイパー化した傑作を生みつつあるのに対して、
<br />山田芳裕もライバル意識を燃やしているのでは・・?と妄想してしまう。
<br />21世紀の漫画誌連載史上、伝説の競演として語り継がれるだろう。
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<br />今月の「カーサ・ブルータス」誌面でも、
<br />山田氏の利休のイラストが一番目立ってたなぁ。
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