高みに届かない者の悲哀を強く感じた一冊でした。
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<br /> 天賦の才,努力,運,場所,出会い,経験,血筋,時代。吉岡伝七郎にはいったい何が足りないのでしょうか。物語においては,いろいろなキャラクターが出てきますが,たいていは,努力を怠るもしくは努力をする才能がないために,這い上がれない者が描かれます。本位田又八はその類でしょう。
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<br /> しかし,吉岡伝七郎は非常に努力を重ねています。才や経験,出会い等にもそれなりに恵まれています。しかし,その力が,絶対的に武蔵や兄清十郎に届きません。
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<br /> 今までの話でも力の差が何度も描かれ,悲哀を感じていましたが,今回,24巻最終話の「コウキル」でその隔絶とした差を絶望的に,心に刻み込まれました。伝七郎という存在から何を読み取り,感じればいいのでしょうか?>井上雄彦さん
伝七郎との決闘は始まって直ぐ、武蔵の一撃で終わっていたはずです。でも武蔵は刀を抜くのを忘れていた。とんでもない命拾いです。しかし状況は変わるはずもなく・・・。まさにこれから始まる吉岡一問との戦い。楽しみです。正直リアルはいいからこっちをもっと書いてくれいっ!
いささか冗長にも程があるんじゃ…<br /><br />武蔵は『理』に出会っていたって…<br />後付けですか…<br />なんじゃそりゃ…<br /><br />何かここ最近パッとしないと思ってるのは自分だけか?<br />もう武蔵と小次郎が大物だっていうのはこれまで散々描写してきたんですから、もうちょい“無駄”を省いて下さいよ…。<br />やっとこさ始まった伝七郎との戦いも読んでて軽くイライラした。戦う前から散々引っ張った癖して戦い始めても引っ張るつもりかよ。<br /><br />まあ、自分はこの作品を“芸術作品”ではなく“おもしろい漫画”として読んでるのでそこが最近楽しめてない要因なのかな…。<br /><br />20巻までの巨雲と死闘してたあたりが自分的に最高におもしろかった。