現在連載中の情報系・ノウハウ系漫画の最良作品の一つ。
<br />家庭教師をやっている関係で教育関連本にはよく目を通すようになったが、読書・情報収集の過程で知ることができたノウハウの多くがここに集約されている。
<br />比較的よくまとまっていると言えるだろう。
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<br />ただ、漫画として成り立たせるためか、主人公たちのモチベーションの低下や挫折からの立ち直りがものすごく早いのが、見てて釈然としないと言うか、うらやましいというか。
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この巻の計算テクニックは、小学生から大学受験生、社会人も使える。
<br />妻の父も東大卒で、ウソか本当か大学受験の前に1+2とか簡単な
<br />問題を早く計算する練習をしたらしい。
<br />ドラゴン桜のこの巻の計算テクニックは実践的で、さらに早く計算
<br />することができる魔法のような方法で早速、息子も利用している。
<br />ドラゴン桜は、受験生のメンタル面のフォローもしている。
<br />受験が近くなると、友達が脱落するといいと想うかも
<br />しれないが、むしろ、同じ目標に向かう者同士お互い
<br />に頑張るような意識でやった方が相乗効果がでると言う。
<br />【計算を工夫しろ】
<br />秘訣1
<br />「(偶数)×5のときは、偶数を2分割しろ!」
<br />例えば「365×5」
<br />このままでも計算できるが「365=118×2」
<br />と分割して計算すると楽
<br />秘訣2
<br />「10000は9999+1と考える!」
<br />例えば「10000−2845」
<br />10000−2845=9999−2845+1
<br /> =7154+1
受験テクニックの紹介という根幹に大きな変化はないので、さすがに16巻目とも
<br />なるとややマンネリ気味で飽きる部分もありますが、「受験」を通じて前向きな
<br />自分に生まれ変わる、自分を信じる力を養うというテクニック一辺倒ではない部分
<br />の描写は大いに勇気付けられます。
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<br /> 特に今回気に入ったのは、受験を「滑走路に出てきたばかりの飛行機」に例えた
<br />くだりです。滑走路に出てきた飛行機は、全速力で滑走路を走りますが、車輪は
<br />地面にずっとついたままでなかなか飛びません。ぎりぎりまで飛びません。しかし、
<br />「揚力」を得て一度機体が浮き上がると「上がる、上がる、一気に急上昇!」
<br />となります。受験はこれと同じ、勉強の成果が一気に表出するのは、まさに受験前
<br />ぎりぎりなのです。学力だけではなく精神的な部分、自分が力強く変わっていく過程
<br />も同じです。効果をすぐに感じられなくても、一気に何かが変わる瞬間があります。
<br />やはり「信じて続ける」ことが全てなのだということを改めて感じました。
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