私も就職氷河期で苦労しました。だからこそ今正社員になってもこういった類の本に関心があります。ようやく先ほど読み終えて忘れないうちに感想を書きます。この本が私が学生の時に存在しておれば苦労も少なかったと思えるほど今の自分と共感できるコメントがちりばめていました。例えば、情報はそのまま受け入れるのではなく・・・という節は最近私が気づいたことですし、また私が社会人になってからわかったことで、世の中は学生時のように絶対的な正解は存在しない、ということがあります。すなわち正解は1つだけでは無い、ということです。この本でいう面接の勝利の方程式は無い、という節で感じました。会社や人それぞれで違ってくるのです。そして就活している学生皆さんの人生で違うのと同じように、これをしゃべればいい、とか無いのです。また今の立場などで正解、正義は違ってきます。そういったあいまいで不確かな世の中だからこそ、こういった本が様々な人に読まれていただきたく思います。
この本は、就職に臨む若者たちや保護者に向けて書かれた本。どのような考え方で就職先を選べばよいかという点から就職活動の実践的方法までを、具体的に親切に解説している。
<br /> 著者の暖かいまなざしが感じられ、実際に若者たちに語りかける口調で書かれているため、就職活動中の人たちにとっては、よきアドバイザーについてもらっているような安心感が得られるのではないかと思う。
<br /> その意味では、「就職迷子の若者たち」という客観的なタイトルよりも、「就職迷子の若者たちへ」という書名のほうがふさわしい。
<br /> 読みながら、「最近の若者はここまでフォローしてもらわなければならないのか」とも感じる一方で、やはり「自分の就職のときにこんな本があれば」と思った。
<br /> 就職活動に悩む人たちはにぜひお勧めしたい良書だと思います。
「好き」を仕事にするのはいいこと、資格をとらなければ就職に不利、ニートになるのは弱い若者‥、就職活動をめぐるさまざまな「常識」に対しては、かねてから疑問というか、うっすら違和感を覚えていました。
<br />「仕事はだんだん好きになるもの」、「働くことへの適性・能力の種は、日常の中にある」、「自分の弱みは自分から先に話す」「すばらしい経験だけが、語ることじゃない」‥この本は、そうした疑問に一つ一つ答えてくれます。そして具体的かつ平易なアドバイス。
<br />なによりも、「就活」の厳しさに傷つき自分を見失ってしまう若者たち、「社会に出る」という高いハードルの前で立ちすくむ若者たちに対する、あたたかい思いやりと励ましに満ちています。
<br />あやうくニートになりかけたかつての若者として、巷にあふれる就活本や就活マニュアルより、この本を勧めたい。きっと勇気がわいてきます。