僕は普段テレビをあまり観ないので、野口さんの事は知りませんでした。三浦雄一郎、植村直己と読み進んでいくうちに本書に出会いました。野口さんのすごい所はその行動力にあると思います。後余計な事ですが、父上さんもすばらしい方だな、と思いました。”肩書きのない人生を送れ”って今の日本ではなかなか実行するのは難しいけれど、用は全て自分の行動力次第だなと思いました。この本に出会えて本当に良かったです。
高校生の頃、落ちこぼれてしまって荒れていた著者が、ふと登山家の植村直己の本を読み、目的を見つける。せの目的は世界7大峰の制覇。あまりにも大きな目的を立てたが、それを達成してしまう。その凄さに驚いた。また、単に順調に登山が成功したわけではなく、失敗も繰り返して、より成長していることが良く割る。<br>しかし、夢・目的をもつことの凄さを感じた。最近は夢を持つ機会がすくなくなってるように思う。その中で著者のような夢の実現者は、多くの人を勇気付づけてくれると思う。<br>また、本が人の人生を変えること(著者の場合、植村直己氏の「青春を山に賭けて」)の凄さも知った。もしかしたら、これからは、彼のこの本で、多くの若者の人生を変えるかも知れない。<br>本自体は、落ちこぼれから登山を始めるまでの話と、世界の各峰の登山時の様子が詳しく書かれている。特に登山については、予想以上に命がけであることが分かった。<br>また、ヒマラヤで登山をガイドしてくれるシェルパという存在のことも知った。一般的にはシェルパは召使い扱いだが、著者は友人として付き合っている。これには非常に好感が持てた。一方、多くのシェルパ達が登山の同行で命を落としていることも知った。<br>また、現在、著者はヒマラヤや富士山の清掃登山という新たな目的をもって活動している。また子どもたちへの環境教育にも熱心だ。今後の彼の活動を応援したい。
エベレスト清掃に続き、最近は、富士山を中心に全国的に環境活動を展開しているアルピニスト(登山家)野口健が、世界7大陸最高峰登頂を果たした直後の本。これは、臨場感あふれ、感動的!!<p>今も野口健が貫いている生き方や、環境、冒険、シェルパ基金を含めた活動の原点が、飾らない言葉で熱く語られています。1999年、まだ少し「初々しい」感じの語り口が、味わい深くもあります。<p>山頂を目指すということは、「『自分の生命を賭ける』ということだ」、<br>「冒険は生きて帰らなければ意味がない」、など心に響く言葉がいっぱい。<p>読んで決して損はない一冊だと思います。