フランス外人部隊やグリーンベレーに所属していた日本人は柘植氏の他には殆ど居ないだろう。
<br />それらの部隊でのテクニックを一般人でも(何とか)使いこなせるようにマニュアル化したのがこの本だ。
<br />突発的な危機に遭遇したり暴漢に襲撃されたとき、あなたならどう行動するか?まずはこの本で。
<br />私は柘植 久慶氏の本を何冊か読んでいるが、どの本も非常にレベルが高い。
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「サバイバル・バイブル」は全面改訂があるため過去の版も貴重な資料であると思う。新旧の版の中でも本書は「秀逸」である。
<br />著者自身の経験から著しているため、類書は存在しえないといっていいくらいにハードであるが、語り口はさわやかでユーモア(ブラックユーモアか)もちりばめられてある。最後まで飽きさせないで読ませてくれる。繰り返し読める本でもある。
<br />公的機関は大惨事から身近な惨事まで含めて「初動において」一般人を助けられない。結局は自己の力を頼みとするしかない。こうした超リアルな現実を考える手助けとなる。常備したい本と思う。
「サバイバル・バイブル」は著者の独特の価値観・経歴・行動原理等がマイルドな皮をかぶって実は非常にディープに凝縮されている本だといえる。いわば柘植久慶を知るための基本書の1つ。言うまでもないが、「女子高校生のセンティメンタリズム」、「コンヴィニエンス・ストア」、「タンジャンサウジャ」など柘植節も炸裂☆