芸能界というあまりに混沌とした世界に生きる中でも、彼は決して揺るがない「心の色」を持っている。その心の色をまっすぐに見つめ、受け入れて生きようとする彼の姿勢が目に浮かぶ。
<br />自らの弱さ、ちっぽけさ…そういったマイナスな面も自分なのだ、と受け入れ、消化しようとすることは必ず痛みを伴い、容易ではない。しかし、彼はその「弱さ」を人目に晒してまで、「自分であること」とするべく、もがく。この本の中では、その様子がかなり詳細に書かれている。そういったことを赤裸々に「これが僕なのです」と露わにしてしまえる彼の姿は切なく、私の胸を打つ。
<br />しかし、彼のような人間こそが、他者を心から愛し、包み込めるのだ。それはひとえに、人間というものの弱さを知っているからだ。たとえ自らが傷つこうとも、彼は人を愛することができるだろう。人間としての「愛」を深く持ち続けること。それが、彼が刻んできた靴音の跡である。
心が繊細で優しくて人を誰よりも愛し信じてしまう故に、心に大きな爆弾を背負いやすい人なんだと見受けられました。彼の心の支えになるには。言え、彼のようなピュアな心の方の支えになるには!って考える事がいっぱい。愛情をたくさん注がれて育った彼はきっと誰に対してもたくさんの愛情を注ぐ人。彼の様な人に出会いたい。
私は最初、剛君の本だからと思い購入したのですが、読んでみるとそこにはアイドルとしてではなく、"堂本剛"という一人の人間の沢山の思いが綴られていて、とても感動しました。
<br />自分の心の恥を隠す事もせず、ただただ素直に書いてあったなという印象です。
<br />時々涙がこぼれる事もありました。
<br />芸能界という大変な世界に小さな頃からいて、どんな苦悩があったのかなども知ることができました。
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<br />彼の優しさ、愚かさ、恋愛に対する思い、苦しかった気持ち、人間味が溢れている本だと思いました。
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<br />この本を読んでいたときにちょうど私は悩みを持っていたのですが、彼の沢山の素敵な言葉に救われ、答えを貰う事が出来ました。
<br />そして悩んでいた友達にも貸したのですが、同じく答えを貰う事が出来たと言っていました。
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<br />彼のファンである人もそうでない人も、是非、"ジャニーズのKinKi Kidsの堂本剛"の本であるという先入観を取り払ってから読んでいただきたいと思いました。
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<br />悩んだ時は、また何時でも何度でも読み返したいと思える作品でした。