<br />はじめは少しお堅い感じかと思い、手に取ることを躊躇っていたんですが、堪えきれず読み出してみれば全然そんなことはなく。
<br />タイトルにも書いたとおり、ミステリアスな雰囲気の中にも十分ギャグ要素は含まれており、だからといってギャグばかりでなく、トリックも見事でした。
<br />正直ココまで面白いとは思ってなかったです。
<br />一部マンガでは深く書かれていないところなども、西尾氏のアレンジで新しい秘話が生まれていますし(笑)
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<br />私自身としては、とても満足できる内容・値段でした。
<br />お値段が張る分は、やはりハードカバーで美麗だからであろう、と私は判断しました。
<br />むしろ、この外観と中身でこの値段はなかなかにお買い得ではないだろうか、と思います。
<br />人によって見解は様々でしょうが、デスノートを読んでいらっしゃらない方でも楽しめる、読んでいらっしゃる方はもっと楽しめる、そんな一品ではないかなと思います。
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<br />よって星5つ、つけさせていただきました。
酷評が多いようですが、その酷評に対する私なりの見解
<br />「Lの出番不足」
<br /> 南空ナオミが竜崎を逮捕するまで、読者に「L=竜崎なのかな?違うのかな?」という微妙なラインで楽しませる
<br />ことで、読んでいる間はL大活躍的な面白さを感じさせようとしたんだと思います。
<br />「キャラのイメージ変貌」
<br /> 確かに原作とのキャライメージのギャップは大きく感じますが、私には楽しめました。
<br />所詮人間なんて2年も3年もすれば多少は性格変わる。経年変化の許容範囲かなと。
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<br />私が著者だったら、「これくらいは自分色出さないと他人がノベライズする意味がない」と考えますね。
<br />だから純粋に物語として、アナザーストーリーとしてすばらしい作品だと思いました。
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<br />値段も、集英社だって慈善事業やってるわけじゃないんだから、人気作品関連で利益をあげるのは当然です。
<br />実際通常の文庫本とこの装丁では、印刷・製本の原価率は断然この装丁のほうが良いです。
<br />それで集英社が儲かってもっと良い作家さんに良い条件で良い漫画を描いてもらって我々が楽しめれば
<br />それは漫画先進国として幸せなことです。
自分はデスノ好きで作者の作品は読んでませんが個人的には楽しめました。作風としてはサクッと読めてしまうライトノベルといった感じで随所に作者独特のコミカルな会話などが出てきます。たぶんこの作品を受け入れられるかはここでしょう。
<br />デスノ本編ではありえないやり取りは個人的には面白かったんですが、あくまで「作者独特のセンス」であり、本編でのキャライメージを見事に打ち壊しています。
<br />L風にいうなれば、98パーセントの確率で「このキャラこんな性格じゃないでしょ!!」と思うと思います(笑)これが許せないなら買って後悔するでしょう。
<br />あとは作者が好きでデスノを知らない人はデスノも読んだほうがいいと思います。この作品の「核」はデスノを知っているからこそのトリックですので。
<br />最後に値段は高すぎだと思います。楽しめたならまだいいですが楽しめなかった人は悲惨でしょうね