「事故」によりストーリーが大きく動く、というのはありがちなパターンで、
<br />それが悪いと言うわけではないけれど、突然の展開についていくことができなかった。
<br />……あれ、この人がこんな発言するかな? という違和感が多々あり、
<br />登場人物の人格が、この巻から一貫しなくなったと思う。
<br />
<br />途中まで良かっただけに、残念。
なぜこのマンガはこんなに多くの人に愛されるのでしょうか?
<br />キャラの魅力、ストーリーの面白さなどいろんな要因があると思いますが、大きな理由の1つは、読みながら繊細に描かれているそれぞれのキャラの気持ちに共感したり、考えさせられたりすることが多いからだと思います。
<br />
<br />いつも目の前に、自分が絶対にかなわないような才能の持ち主がいたとしたら?
<br />自分の愛する人が、他の人を深く愛しているとしたら?
<br />大切な人が苦しんでいるとしたら?
<br />自分の目の前に広がっていた果てしない世界が、ある日闇になってしまったとしたら?
<br />
<br />この巻でも、上記のようなことを真剣に考えたり、自分の経験と重ね合わせて感傷に浸ったりしてしまいました。最終巻が楽しみです。
<br />
<br />
<br />
あんまりネタバレしたくないから、詳しくは書きませんが、たまらなく切ないです。
<br />
<br />大好きな人が苦しんでいれば、守ってあげたい、なんとかしてあげたいって思うのは当たり前の感情。
<br />でも、その大好きな人は、自分のことを振り向いてくれない。それどころか、そばにいる別の誰かを好きになっている。
<br />じゃあ、相手が自分のことを思ってくれないからといって、好きだという気持ちだけじゃなく、相手を助けたい、守りたいという気持ちまで押し殺すのか。
<br />
<br />この巻では、あるキャラクターが上に書いたような状況に直面します。悩み、苦しみ、そのキャラクターが選んだ道は・・・。
<br />片思いだからこそ美しい愛情もあると思いました。
<br />
<br />いよいよ、物語は最終回に向けて動いていますが、本当はずっと終わって欲しくないと感じてしまいます。