これは攻略本ではないです。
<br />また、『百科』とありますが、対応しているのは『MOTHER1』だけですので、
<br />2や3を目的としている方には向きません。
<br />
<br />内容は1の各町の紹介です。
<br />毎ページに実際のアメリカの、その紹介されている町の雰囲気に合った写真が
<br />使われています。
<br />ゲームの舞台がアメリカなので、その写真を見ながら新たな想像を膨らませられたりで
<br />結構楽しいですよ^^
<br />アイテムも実際の写真が使われているので、ゲーム中では
<br />なんだかよく分からなかったアイテムも、この写真を見れば
<br />「ああ、なるほど」となる物もあると思います。
<br />特にいちごとうふは・・・一見の価値があるのでは(笑)。
<br />
<br />また巻末のコラムがとても素晴らしいです。
<br />スピルバーグの作品にヒントを得た話しについて等・・・。
<br />糸井さんからのお言葉も、かなり興味深いものがありますよ。
<br />
<br />MOTHERシリーズが好きな方は、買ってみて損はしないと思います。
<br />2でも出して欲しかったなあ。
この本は攻略本として使うというよりも、マザーの世界を旅するためのガイドブックとして、とても良い出来です。町の名所などを写真を取り入れて、あたかも本当にゲームの世界の町が存在するかの様に、詳しく解説してあります。マザーの世界が好きな方にとっては、より一層リアルにマザーの世界を感じることができるかと思います!また、この本は様々な著名な方のマザーについてのコメントが多数載せてあり、それだけでも一見の価値はあります。まさにマザー百科という名に相応しく、様々な視点からマザーを楽しめます。
ファミコンはその表現能力が乏しい為に、ある何かそのものを描くのではなく、記号に置き換えていた。それを私たちは想像力で補完していたのだ。この本のすごいところはゲームの世界をあたかもリアルな世界であるかのように構築しているところである。詳細な主人公たちのバックボーン、一見ナショナルジオグラフィックのトラベルガイドかと思わせるような町やスポットの詳細なデータと豊富な写真の数々(いかにもそれらしいカットを使用)。当時の知識人、文化人たちに「マザー」を語らせるコラムも随所に挿入されている。ゲームの攻略は二の次で、あくまでも私たちの想像力の補完に徹した、もう2度とこんな本は出版されないだろうと鬼気迫るほど作り込まれたテクストである。