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絶対可憐チルドレン 7 (7) ( 椎名 高志 )

人類を救う天使にも、世界を滅ぼす悪魔にもなり得る可能性を秘めた3人の超弩級エスパー女子小学生"ザ・チルドレン"を中心に、彼女達を良い方向へ導こうとする者と、エスパー世界を築き上げるための礎にしようとする者のせめぎあいを描いた椎名高志氏渾身の力作。超能力に対する独自の設定や、極めて濃いキャラクター陣、人の心の闇を抉るような重苦しい展開と、ハイテンポ且つ脳天気で少々下品なギャグが絶妙のバランスで両立しているストーリー構成の巧みさなど、「流石は大御所」と言いたくなるような非常に良質のコメディです。 <br />前巻までは、次々に新キャラを登場させ、世界観を膨らませるだけ膨らましているような展開でしたが、バベル管理官の登場をもって新キャララッシュにも一区切りをつけ、今巻にはメインキャラをより深く掘り下げることを目的としたエピソードが収録されています。 <br />"ザ・チルドレン"の中では比較的良識派で、ある意味影の薄かった野上葵にスポットを当てたエピソードでは、はじめて彼女の家族が紹介されるとともに、彼女の存在意義が極めて明確に描かれます。敵味方とも非常に濃いキャラが目白押しの中、葵の存在が全くかすんでおらず、彼女の魅力を十二分に引き出す展開となっているのは流石ですね。 <br />一方、葵と皆本が京都でドタバタやっている裏のエピソードとして、紫穂と賢木というサイコメトラー同士の、一風変わったカップリングで綴られるストーリーも収録されています。3人の中では最も"黒い"紫穂と、大人のプライドをかけた賢木との心理戦は、人間心理の虚虚実実を描きながらも、決して重過ぎず、小悪魔的魅力満点の紫穂と予想外に真っ当なキャラだった賢木の軽妙な掛け合いが非常に楽しめましたね。 <br />あと、今巻冒頭に薫・葵・紫穂がそれぞれの成長した姿を、それとは知らず垣間見るシーンがありますが、その際の各々の印象は爆笑モノ。こういった小ネタも実に楽しい作品です。

どんな重いテーマでも、椎名節にかかると小気味良いテンポで進みますね。 <br />今回は葵&皆本・薫&紫穂+賢木のお話がメイン。 <br />紫穂VS賢木の静かな戦いがツボでした。結構いい組み合わせだと思うのですが・・・あのブラックな戦いがいいですね。 <br />葵父・弟の皆本に対する敵対心も楽しかったです。 <br />重いテーマに潰されないこの明るさでこれからも進んで欲しいです。 <br />

 一巻からのスタンスは変わってません。 <br /> かなり重たい設定を載せているんだけど、基本的に日常&バトルの大半がギャグ。 <br /> 出てくる超能力者たちは、相変わらずのネタキャラっぷりです。 <br /> <br /> 七巻は最後の話以外、それぞれのキャラクターたちを魅せるための話でした。 <br /> そのせいか、ギャグがいつにもまして効果的。 <br /> パロディネタもちょくちょくありましたが、結構笑える巻でした。 <br /> <br /> バトルを期待している方には失礼ですが、私はこのままずっとボケ倒してほしいと思っています。 <br /> 超能力ギャグ漫画として、とても楽しんでいるので……

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