浅野いにおさんの本はどの本も全部好きですが、その後の読み心地でいえば一番
<br />気持ち良い終わり方なので好きです。キャラクターに魅力があるしところどころ
<br />笑いのツボもありました。何よりストーリーがおもしろかったです。
<br />種田さんよ〜〜orz。
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<br />微妙にコード進行が載っていたので少し弾いたんですが、そしたら自分の好きな
<br />コードだったので、ソラニンのCD出して欲しいと思いました。
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限りなく存在するであろう未来の可能性の中で【現在】という【自分】を選んだ理由、
<br />【自由】を欲した時それは既にその意味を失っているのだ。
<br />いつか芽は可憐なる花を咲かせ種となる。終わりと始まりが帰結するその先に・・
<br />それを【ソラニン】と言うには僕らはまだ早すぎるだろう。きっと何度でも種を蒔き続けると思うのだ。
この作品を読み終わったとき言葉が出てこなかった。この感情を表現できなかった。ぼーっとして、漠然と自分のことを考えた。<br /><br />さて、俺はどうしようか?<br /><br />自分と同世代の青春群像劇。「自分の気持ちがよく分からない」この微妙なニュアンスを描かせたら右に出る作家はいないと思う。なんかわかんないが泣けてくる。<br />1巻は夢と現実の間で揺れる登場人物達を俯瞰して見つつも自分を重ねたりしてた。いつのまにか自分は種田だった。この2巻も同じように読めたのだが、なんか違った。芽衣子が自分だった。自分が芽衣子なんじゃなくて、芽衣子が自分だった。伝わるかなこの違い。単なる物語の主人公への感情移入じゃない。こんなに現実感を覚えた漫画はない。<br /><br />幸せってよくわからない。自由に生きるって難しい。今日が良ければそれでいいなんて軽はずみ。だけど、今日はそれでいい。そうやって今を生きてやる。自分は自分の道をゆこうと思った。「たとえそれが険しい道で、世界の果てまで続いていようとも」。<br />と作中の言葉を借りなければ、やっぱりうまく言葉に出来ない。<br />十代、そして特に二十代前半の諸君、読んでほしい。