この巻に収録されている『双子編』の方を推す人が多いだろうが
<br />私は敢えて、『ナチ編』をお勧めしたい。
<br /> ダッチのショットガンでの戦闘シーンや潜水艦内のでのロックとレヴィの口論に始まって、最後の繁華街でのロック対レヴィの対決。
<br /> ロックが随分、向こうの世界に馴染んできてる描写が面白い。
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<br /> 個人的にはクールなダッチがカッコイイ。
今回もアクションシーンやストーリが相変わらずうまい。
<br />だが、何より評価すべきなのはキャラの立たせ方がうまい所。
<br />いい漫画のキャラというのは息遣いが聞こえてきそうな「生きた」人物であることを感じさせてくれるもの。
<br />特にロックとレヴィがお互いの思いをぶつけ合うところがお見事。
<br />ロックがただの、ありがちな軟弱男主人公じゃなく、自分の信条を持った、「生きた」キャラであることが描かれる。
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<br />そして双子のシリアルキラーの登場。
<br />こちらの話は3巻に続く。
<br />この話も今まで誰かがやりそうでやっていない感じの話になっている。
2巻は1巻と違い、ガンアクションが少ない代わりに登場人物1人1人の心理描写が細かく描かれています。特に後半から登場する双子『ヘンゼル&グレーテル』の美しさには驚かされました(むさいオッサンしか描けないとばかり思ってたもので)。