何につけやる気が出ない、こんな状態ではイケナイと思いながらも、その気持ちにフタをしてそれとなく毎日を送っている人。やる気を起こさせたいが、自分にはそのパワーが無いし到底無理と思ってる人。そもそもやる気だの何だのメンドクサイと思ってる人。黒沢を読んでみると心に何か変化が起きるかもしれませんよ。
福本氏の作品のキャラでアカギは生まれもっての才能と度胸を持ち無敵に近い精神を持つ
<br />キャラを見せ
<br />カイジは駆け引きの才能はあるがギャンブル以外では駄目人間だったり
<br />肝心な所で詰めの甘い、危うい人間を描き
<br />黒沢ではどうも冴えないヘタレの中年キャラが自分との葛藤する物語が展開されました。
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<br />今まで平凡に生きていた黒沢が少しずつ自分と向き合い最後の最期で信念を貫いて満足して
<br />逝く事によって、周りの人達によって黒沢が最強の伝説になったのだと最終巻でタイトルの
<br />意味を理解する事が出来ました。
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<br />僕はまだ20代ですが中年男性の黒沢に共感する事が出来、今一度自分の人生を見直したく
<br />なった漢の漫画、、、もといヒューマンドラマ系の漫画ともいえる作品でしたが思ったより
<br />早く作品が終わってしまい今までこの作品から力を貰っていた自分としては
<br />少々残念な気もしますが、この読み終わった感動を大事にしたいと思います。
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<br />こういった骨太な漫画こそ、もっと若い人達にアピールしたいですね。
同じ福本作品の主人公である黒沢とアカギだが、
<br />ありあまる才気をもつアカギと何も持たない黒沢の最後には
<br />共通する「男」の生き方がある。
<br />納得の死である。暖かい死である。
<br />是非両方とも読んで欲しい。