はっきり言って今回はいまいちだと思います。<br />「ともだち」の正体、発言やこれまで行為の動機などが、全く明瞭になっていません。<br />また明らかに死亡したはずサダキヨが生き返っているなどの矛盾も目に付き話を急いでいるような気がします。<br />一応話はハッピーエンドで悪くはありませんが、最後は単純な終わりとなってしまうので、最終章で伏線が消えることを望みます。
漫画なんかロクに読まない母が「買わなきゃ!」と言っているこの本。<br />その時代を生きた人・その後生まれた人にもノスタルジーを感じさせてくれていたのですが…<br />どうでしょう。ともだち暦になってからは読者が置き去りになってしまった感があります。カンナも魅力がなくなっていき、ただの暴走、人の気持ちがわからない子に。前半の胸が熱くなるような、自身の少年時代を彷彿する感じがない。なんで?という気持ちばかりがつのります。最終章はちゃんと納得させてくれるのかなぁ?今から全巻揃えたい人はとりあえず最終章が始まってから様子見でかなぁ。前半は本当考えさせられますよ。宗教と政治とか色々。<br />個人的にキョウコが普通でスキです。特別でない存在でヨシツネ同様リアルです。
スピリッツでいったん連載を休止したことで,賛否両論渦巻いた『20世紀少年』の第22巻を購入しました。連載休止前の第2章が最後まで掲載された巻です。
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<br /> 休止の理由についてはもういろいろ言い尽くされていますが,私としては単に行き詰まったからとは捉えていません。理由がなんなのかは分かりませんが,まだ伏線がきちんと残っているので,話しの収拾が付かなくなったようには思えないんですよね。
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<br /> ただ,「ともだち」の正体は今までに出てきた人物の中にはいないかなと思っています。こんなに長くやってきて今更新しい登場人物にするのはズルイという声もありますが,16巻のフクベエのように納得のできる動機・背景を描いてくれれば,それで私は十分かなと思います。もちろん,「今までの主要人物かつ納得できる理由あり」だったら,より作品の評価が高まることは間違いなしですが。
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<br /> 最後に,22巻自体の評価ですが,正直この巻はあんまりおもしろくないかもしれません。話を進めようと急いでいるような,それでいて話が進んでいないような。時間は進んでいますが,その中身が描かれていないような感じでちょっと残念です。