イタリアのとあるアパートで共同生活を送る4人の独身男たち。
<br />そして残りの「5番目の部屋」に入れ替わり立ち替わりやってくる留学生や同居人たち。
<br />たまたま出逢った人々がそこでそれぞれの想いとともにあたたかい時間を過ごす…
<br />素敵なお話です。
<br />この話をよんでると、そこに私の「5番目の部屋」があるような気がして、
<br />本気でイタリアに行きたくなってしまいます。
<br />でも安易な気持ちでイタリアに行こうとしたら、
<br />チェレに『自分の国で楽しみを見つけられない奴らなんて、つまらないだろ』って
<br />言われちゃうかな…
<br />いつか行ってみたいな〜!!
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この本には人生が詰まってる。
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<br />舞台はイタリアにある一軒の共同アパート。
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<br />そこに住む個性豊かな中年男4人と
<br />5番目の部屋に下宿する留学生との心温まる物語。
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<br />派手なエピソードなんかは全くないけれど
<br />素朴で人間味のあるひとつひとつの話に
<br />どんどん引き込まれていく。
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<br />個人的にはアルのキャラクターに惹かれる。
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<br />本当は弱いのに周りにはそれを気付かせない
<br />そんな男らしさや優しさがある。
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<br />もちろん他の登場人物もとても魅力的で
<br />そのエピソードには人生のほろ苦さや甘酸っぱさが
<br />散りばめられている。
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<br />冬に暖かい部屋で読むには最高の一冊。
共同生活ってどれだけ個人のプライバシーゾーンを侵し、又は侵さないか、だと思ったりしました。穏やかで、思いやりとユーモアに満ちた作品です。読んだ後、家族に友人に一緒に居てくれてありがとうと言いたい気分になっちゃうな!実際……言えないよ!コッパズカシイ…。でも、言いたい気分になっちゃうな作品です!