この本は 2 万 5000 分の 1 の地形図から地形などを読み取り、自分の現在位置、これから進むべき道を読み取るための本です。
<br /> この本のなかにも書かれていますが、登山用の地図では誤ったトレールを取ってしまうことがありますが、この本で机上トレーニングすれば 2 万 5000 分の 1 地形図を読むことで、そのような失敗が激減します。
<br /> 実際の地形図の例と、実習用の地形図が別冊になっているので、机上トレーニングにも最適です。
<br /> 後、やはりこの本にも書かれていますが、この本を読んだだけでは山の中で地形図を読むことができるようにはなりません。
<br /> 実際にこの本に書かれている方法で、2 万 5000 分の 1 の地形図を持ち込み、頻繁に地図と実際の地形を見比べながら山の中を歩いてみてください。2 万 5000 分の 1 の地形図の情報量の多さが実感としてわかります。
<br /> でも実際の登山、ハイキングでは登山地図と 2 万 5000 分の 1 地形図を併用するのが現実的でしょう。2 万 5000 分の 1 地形図にはすべての登山道が載っているわけではありませんから。
表紙カバーが地形図。個人的には、もうこれだけ良い本です。
<br />道を外す登山者になりたいなら、読んでおいて損はありません。
<br />どこまでも読める、という地形図の凄さを教えてくれた本です。
あとがきで、きつい登りがあるとき、先読みして一度そこを登り、実際に足で登り、そして、下山して改めて、地図をみてそのきつさをおもいかえす。三度そこを登る。イエス、イエス。
<br /> この本は間違いなく良書である。かって戦争直後は紙質がわるく、辞書みたいな本であったが、跨いだり、枕にしたりすると、母から、偉い先生方が書かれた大切な知識の詰まった本なのだから、なんということをするとおこられた時代があった。その時は本はすべて良書しかなかったようにみえる。今は玉石混交、良書をみつけだすのがたいへんである。
<br /> 著者は沢歩きが主体のようだ。GPSも見晴らしもきかなければかくもありなん。私は名もなき雪の尾根を上り、ピークをめざすので、等高線のしわのうねりと狭さで危険さを予想するがかくまで見ていない、目からウロコでした。