良くも悪くも日本の戦後の基礎となっている東京裁判がいかなるものであったかを理解するには必読の良書。東京裁判史観に反対の立場をとる人を、「右派だ」「戦前美化」だとか思ってしまう方、騙されたと思って読んでください。目から鱗だと思います。パール判事が、法務的、法解釈的にA級戦犯の方々を”無罪”と評されたにとどまらず、日本を愛し、日本人が失ってしまった尊厳のことをも憂えてくださっていたことを知り、深く心を打たれました。また、本書を読み終えた日に、サダム・フセイン前大統領が「人道に対する罪」で処刑されたというニュースを聞き、米国主導の正義の恐ろしさを痛切に感じました。
「日本には昔から”勝てば官軍、負ければ賊軍”ということわざがある。 東洋的諦観とともに、これほど
<br />正義を冒涜し、法の精神を無視した言葉はない。 と同時に、これはすこぶる危険な思想である。」の書出し
<br />で始まるこの本は、東京裁判(極東国際軍事裁判)が、その後の占領政策を推進するための茶番でしかなっか
<br />こと、パール判事は、真の世界平和のために、法の正義を守るために日本を無罪にしたことを明らかにします。
<br /> 国際法によって裁くと宣伝しておきながら、実際はマッカーサー指示の”裁判所条例”に基づいて裁判が実施
<br />され、判事は戦勝国側から選ばれた11名、公平のために中立国から選ぶ等の考慮はなし、原告は”文明”とさ
<br />れた。 では、被告側の日本は野蛮な未開人ですか?
<br /> いわゆるABC級戦犯の区分けとは、
<br /> A級 --- 平和に対する罪
<br /> B級 --- 通例の戦争犯罪
<br /> C級 --- 人道に対する罪
<br /> となってますが、 A級は復讐のための見せしめの象徴にされただけ、A級に対する争点は”共同謀議”
<br /> 法治社会の「事後法禁止の原理」も「罪刑法定主義の原理」もすべて無視されて、判決が下され刑が執行される。
<br /> 戦勝国側の犯罪:原爆投下・ソ連の不可侵条約の一方的破棄・満州での虐殺行為・シベリア抑留等は一切不問
<br />に付されてしまった。
<br /> 東京裁判・戦犯とは何かを知るために読むべき本です。
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仕事でアジアを回っていた時に、年老いた台湾人経営者に「日本人は素晴らしい。日本は台湾に素晴らしいものを残してくれたお陰で今の台湾がある。」という話を聞きました。同様にインドネシアでも同様の話を聞いたことがあります。
<br />我々は学校教育の中で、昭和史はタブーに近い形で一方的に、「侵略戦争を行った悪い国」と
<br />いうことで教えられた世代。この本を読むことで、太平洋戦争の真実。GHQ統治の真の目的。
<br />日本が失ってしまったもの。が判ります。
<br />そしていかに今のマスコミがしょうもなく、日本民族も堕落してきてしまっていることを実感しました。今から靖国参拝してきます。
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