「ああ、あいつもこんなこと言ってたな」と、ニヤリ笑える一冊。
<br />逆に、シナジーやらきんきんといった「オトナ語」の辞書としても使えます。こういう意味だったんだ、こういう意図で使ってたんだ、と納得し、さらにニヤリ。
<br />とまあ、エンターテインメントとして、読み物として楽しめる一冊です。続編を望みます。
これはオモシロイ。私自身会社勤めをしていて地方の営業所で勤務しているのですが、本社のエライひとなどが数年ぐらい前からやたらと意味不明のカタカナを発するので、ネットで意味を調べていたらこの本にめぐり合いました。読んでみると「ああ、あれはそういう意味だったのか」「これは自分でも使ってるな」という単語が面白おかしく説明されています。五十音順の索引もあって、実用書としても軽い読み物としても十分楽しめます。特にビックリハウス世代にはたまりません。ある意味現代を生きる社会人のバイブルかも。
400ページ分、ヘンなオトナ語、会社語だらけ。だけど、読んでて知らないのはほとんどなかった。学生のとき読んだら半分以上知らなかっただろう。ということで、社会人になってまだ数年だけど、ある意味違う言語をひとつマスターしてしまったんだろうと思う。こんなに早く外国語マスターできたらいいのにな。
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<br />こんなまだるっこしい言葉遣うのやめて、もっとがちんこ本音トークで毎日仕事できたら楽だとみんな思っているはず。だけど、みんなが思っているはずのことが起こらないのが世の中。そういう意味では、オトナ語が無くならないのと世界平和が実現しないのと同じなのかも。かなりレベルは違うけど。
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<br />もどかしいオトナ語だけど、特にもどかしさが前面に押し出される「交渉編」がおもしろい。オトナ語だって知らなかったら、何を交渉しているのかよく分からない。そういえば昔、「つきあってほしい」と伝えようと思ったのにうまくまっすぐに言えなくて「それってつきあってってこと?」って聞き返されたのを思い出した。今考えると、あれがオトナ語を遣ってしまった初めの例かも。。。それからは、少なくともプライベートではなくべく直球を投げるようになった、と思う。