この本に載っているうちの一つの事件についての裁判を傍聴する機会を得た。この本を読んでいたおかげで、どの部分に関する話かなどの流れがわかった。このような事件を起こしながら、罪を認めない容疑者。またその容疑者をだらだらと弁護する側こそが悪人のように思えて仕方がなかった。気が滅入るほどの世界。でもこれが現実。<p>被害者の霊と、ご遺族の感情を少しでも救える世の中になっていって欲しいと願わずにいられない。誰も、望んで被害者や被害者遺族になるわけではないのだから。<p>読みやすくするための脚色はあるのかもしれないが、犯罪を糾弾する姿勢に対しての星5つです。
当時の報道では分からなかった、親戚へのインタビューなどが載っています。<br> 著者の推測などもおりまぜてある記事もあり、全てを鵜呑みにすることは出来ない文章もありますが、事件の他の一面をうかがい知ることが出来る本です。
この本を買った時も、読んだ後も、後ろめたさがつきまとった。<br>本としては面白かったが、あくまでライターの視点であり、<br>これで知った気になるのは大変危険。<p>これを読むと「周りにも問題がある」と思う人が多いのではないだろうか。<br>がしかし、この国はもともと加害者周辺に対する<br>”民衆による裁き”が根強い訳で、(時に被害者もその対象になる)<p>それを言ってしまうと、この本はただの下世話な大衆本になってしまう。<p>どんな宿命があろうと、耐えるものもいれば墜ちていくものもいる。<br>その境界線はとても重要なものだ。<br>そんな事をふまえて取材側はこのタイトルをつけたのではないだろうか。<br>そう信じたい。