死から始まり、いろいろと難しい話題を取り扱ってる。十分考えさせられながら読まされた。
<br />特に、「人は死んだらどうなるのか?」と言う疑問を純粋に抱き大人達に質問する女の子と、それに答える大人のやりとりがなんともいえんかったな〜。
<br />女の子の質問に対して、お父さんの答えが悲しくて、怖くて、女の子が泣いてしまうシーンがある。そのお父さんがしゃべった答えは私の思い描いているモノと同じだった。複雑だったなー。
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<br />それにしても行間が少ない本だな。スグ読めた(笑)
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この本をはじめて読んだ時の私は、“まい”と同じように登校拒否をしていました。進学して、少しずつ学校に行っていましたが、それでも登校拒否でした。<br />この本を読み終わって閉じた時、私は急に心細くなりました。<br />例えどんなに寄り添ってくれる人がいても、その人は私の変わりに歩んではくれないし、どんなにアドバイスをしてくれても、私の代わりに全てを決めてはくれない。<br />結局、人は一人である。<br />けれど、だからこそ寄り添う人の温もりが身に染みる。<br />今までの自分を思い起こし、深く恥じ入りました。<br />魔女という言葉が不思議な響きを持ち、爽やかな感動だけでなく重い課題を突き付けられたような。<br />己を振り返る。<br />読むのではなく向き合う本。<br />この美しい物語を受け入れきれなかった私の心情で、星は一つ減らしましたが、本当にいい本です。
登校拒否(最近は不登校っていうのかな)になってしまった中学生の女の子(まい)が、イギリス人の祖母のもとに預けられて暮らす話です。おばあちゃんの物事に対する見方、考え方、人生観は深くて、大人の私にも十分いろいろな示唆を与えてくれました。無理のないゆったりとした展開の中で、おばあちゃんが中学生の女の子(まい)に教えてくれる内容のひとつひとつが心に残りました。最後の場面は悲しいはずなのに、あふれんばかりのおばあちゃんの愛情を感じて、思わず涙が出てしまう、さわやななラストになっています。また続編もなかなかのものです。