卒業 みんなこんな本を読んできた 卒業
 
 
  ●トップページ   ●研究員紹介 ●研究所規則 ●著作権・免責・リンク ●掲示板 ●更新情報
仕事関連

▼お仕事のご依頼

執筆、取材、講演のお問い合わせはこちらからお願いします。

▼広告のご依頼

MM-Labo.com内への広告のご希望はこちらからお願いします。

卒業 ( 重松 清 )

四篇の短編集であるが、それぞれのテーマは、いみじくも統一感がある。 <br />共通しているのは、人の死を前向きに乗り越えるという事と、 <br />著者が後書きで述べている「許す、許される」という構造となっている点だ。 <br /> <br />それぞれの短編が扱う死は、決して感傷を誘う材料ではない。 <br />むしろ、周囲がそれを乗り越えるという姿勢をみつめる、著者の温かい眼が、感傷を誘う。 <br /> <br />表題作の緻密さも素晴らしいが、私は「まゆみのマーチ」に、特に感銘を受けた。 <br />もうすぐ死を迎える母の、我が子に対するかつての態度は、温かさに満ちている。 <br />現代進行中の様々な人生の一端を見る思いだ。 <br /> <br />四篇すべての作品の水準は高い。 <br />単に温かさに満ちているというだけではなく、 <br />一定のテーマを鋭く描ききっている、読み応えのある作品集となっている。 <br /> <br />短編と言っても、それぞれが文庫100ページ近くあり、 <br />どっぷりと浸る事が出来る。

そのタイトルのとおり、何かからの卒業をテーマとした4つの短編からなる作品です。 <br />4作とも、最後の最後、あと1ページや2ページというところで、泣かされました。 <br />それは、悲しいからではなく、何かあたたかさが満ちてきたからです。 <br />良かったね、ほんとに良かったね。 <br />そうやって登場人物に、最後には心の中でそっと語りかけたくなる、 <br />そんな作品集です。 <br /> <br />「卒業」というのは、 <br />切ないけれど、辛いことだけれど、 <br />でもそれに向き合うことができたなら、とても前向きなことなんだ。 <br /> <br />そんなふうに、この作品を読んで、思うことができました。

重松清と言えば(個人的に)短編集が好きで、「日曜の夕刊」、「小さき者へ」、「ビタミンF」なんてみんな良かった。それらの中で「卒業ホームラン」「団旗はためく下に」が好きなんだけど考えてみるとどちらも卒業がモチーフなんだよね。その重松清の直球ストレート「卒業」というタイトルの短編集。よくないわけないじゃん。泣けますよ。

卒業 ↑ご購入はこちらからどうぞ。
卒業
管理人の書評: 僕はこんな本を読んできた。 はこちらからどうぞ。
| ビジネス・経済 | 金融・経営 | 漫画・アニメ | 文学・評論 | 科学・技術 | 人文・思想 | アート・建築・デザイン | 社会・政治 | ノンフィクション | 新書・文庫 | 旅行ガイド | ホビー・スポーツ | エンターテイメント | タレント写真集 | 歴史・地理 | 医学・薬学 | 資格・検定 | 暮らし・健康・子育て | 語学・辞典 | 参考書・受験 | 子供向け | 楽譜

卒業