オーケストラのことを全く知らない私にとっては、この世界の裏側や本質が見えて、かなり面白かったです。
<br />性格によって魅了される楽器が違ったり、扱う楽器によって性格が変わってきたり、そういうのは確かにありそう…。
<br />「あー、私だったら、オーボエだろうな…。親友のAは、トロンボーンだな」と占い気分で見てたら、感情移入できて、あっという間に読めました。読みやすさは、満点!
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<br />ただ、情報量が少ないのに、無理やり結論を出しているように見えて、「オーケストラ楽器別人間学」という本のタイトルにそぐわない感じがしました。厳しいようですが。
書いてるご本人は楽しかったと思われる文章でした。
<br />結局、最後までざくっと読んでしまいましたが・・・(^^;)
<br />楽器を手がけるうちに培う性質は分かりますが、性格を形成する外的要素と内的要素をごちゃまぜにして、妄想入りすぎですね。
<br />でもモギギさんが楽しんでオケやってるのは、すごく伝わってきます。
<br />こういうとらまえ方もあるのか、と気軽に読む本ですね。
前半は題名のごとく楽器別の性格分析で、他の方もおっしゃっているように、ユーモアがあり笑えます。特に自身オーケストラに入っている方や、周囲に楽器を演奏する人が多い方は、実例と比較して当たってる、当たってない、などあくまでエンターテイメントとしてですが、楽しめると思います。ただ、後半の特定の芸能人を挙げてどの楽器が合うか、というのは知らない人がほとんどで私には意味不明でしたし、楽器を化合物で表す冗談がありましたが、万人向けではないと思います。各楽器が文化祭で模擬店を出したらどうなる、という話題にも一章割かれていましたが、興味がもてませんでした。後半、自己満足的な盛り上がり方で、仲間内で面白がるような内容になってしまったのが残念に思います。